FDKは、富士通研究所と共同開発した高電位正極材料「ピロリン酸コバルトリチウム(Li2CoP2O7)を用いた酸化物系全固体電池を開発した(ニュースリリース)。2018年12月20日からサンプル出荷を開始する。IoT機器やウエアラブル機器などに向ける。

 Li2CoP2O7は、2017年にFDKと富士通研が共同開発した正極材料。既存のLiイオン2次電池の正極材料と比べて、約1.5倍のエネルギー密度を持つとする(関連記事1関連記事2)。今回開発した全固体電池は、電圧+3.0V、容量140μAh、エネルギー密度26mWh/cm3で、稼働温度範囲は-20℃~+105℃。大きさ4.0mm×2.0mm×2.0mmのSMD(表面実装部品)タイプのため、全固体電池をSMD部品化することにより、搭載する機器の小型化や実装コストの低減が可能とする。

 今回の製品は、2019年1月16日から18日まで東京ビッグサイトで開催される「第5回ウェアラブルEXPO」で展示する。今後、さらなる高容量化を進め、高容量品のサンプル出荷を2019年4月に予定しているという。

SMDタイプの酸化物系全固体電池
SMDタイプの酸化物系全固体電池
(画像:FDK)