ドイツのビッグレップ(BigRep)は、新型エクストルーダーの搭載で造形速度を向上した大型3Dプリンター「BigRep PRO」「同EDGE」を開発した(図1・2)。日本で同社製品を取り扱うイリス(本社東京)が既に同PROを販売しており、同EDGEについては2019年の第2四半期に発売する予定だ。

図1:「BigRep PRO」(出所:イリス)
図1:「BigRep PRO」(出所:イリス)
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図2:「BigRep EDGE」(出所:イリス)
図2:「BigRep EDGE」(出所:イリス)
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 両機種とも材料押出(熱溶融積層)方式の3Dプリンターで、フィラメントの供給と押し出される材料の量・速度を制御する新開発のシステム「MXTモジュール式エクストルーダー」を搭載する(図3)。さらに、ボッシュレックスロス(Bosch Rexroth)のモーションコントロールシステムを採用し、IoT(Internet of Things)化が可能としている。

図3:「MXTモジュール式エクストルーダー」(出所:イリス)
図3:「MXTモジュール式エクストルーダー」(出所:イリス)
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 2機種のうち同PROは、大型温度制御スプールチャンバーを備えており、工業部品の大規模な生産に対応できるという。材料としては、アクリロニトリル・スチレン・アクリル酸エステル(ASA)やアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリアミド(PA)を使える。

 最大造形サイズは1005×1005×1005mmで、積層厚さは100μ〜800μm。直径0.6mmのノズルを使用した場合、「一般的な材料押出法の3Dプリンターの5倍の速度で造形できる」とする。本体サイズは1950×2430×1790mm、質量は約1550kgとする。

 一方の同EDGEは、チャンバー内では200℃まで、プリントベッドでは220℃までの温度制御が可能なビルドインチャンバーを備える。最大造形サイズは1500×805×600mm。レイヤー解像度は、直径1.0mmノズルを使ったとき400μ〜900μm、0.5mmノズルでは150μ〜400μmとしている。本体サイズは3100×1600×2220mmで、質量は約3500kgである。

 価格は、同PROが2800万円、同EDGEが4800万円。イリスは同PROを「第1回 次世代3Dプリンタ展」(2019年2月6〜8日、東京ビッグサイト)に出展する。