インターネット接続に光回線を使う「光インターネット」の時代が到来した。光インターネットの構成や使われている技術、実効速度が上がらない理由など、その実態に迫る。

 インターネットは、ユーザーとISPをつなぐアクセス網と、ISPのネットワーク同士を相互接続するコア網で構成される。アクセス網が光回線になってどんどん高速化すると、そこからのトラフィックが集中するコア網も高速化が必要になる。

 そこで本記事では、膨大なトラフィックをさばくコア網のバックボーンがどうなっているのかを見ていこう。従来は100Gビット/秒に対応した光伝送装置が主流だったが、現在では400Gビット/秒に対応した装置の導入が始まっている。

 インターネットを構成するコア網は、ISPのネットワーク同士が相互接続して構成されている。多くのトラフィックが集まるため、そのバックボーンの帯域はどのネットワークよりも広く設計されている。

 国内シェアトップのインターネット接続サービス「OCN」は、2017年度末で約750万人の契約者を抱える。OCNを提供するNTTコミュニケーションズは、常にバックボーンを増強し続けてきた。

 同社の契約者におけるトラフィック増加は、国内全体と同様の傾向にあるという。やはり2013年ごろに増加のペースが上がった。契約者数は横ばいだが、1人当たりのトラフィックが増え、それが全体のトラフィック増につながっている。

 同社では、半年後のトラフィックを予測し、それを十分賄えるように帯域を増強しているという。OCNのバックボーン帯域は、2000年にはわずか約2Gビット/秒だったが、2013年には約1.9Tビット/秒、2017年には約6.1Tビット/秒にまで増えた。

OCNのバックボーン帯域の推移
[画像のクリックで拡大表示]

 全国でサービス展開する大規模ISPのネットワークはどのように構成されているのか。NTTコミュニケーションズの例を見てみよう。

 同社のネットワークは、大きく2つに分かれる。国内のOCNと海外接続向けの「Global IP Network(GIN)」である。

 OCNのバックボーンは、東京、群馬、愛知、大阪の4カ所の「コア拠点」で構成されている。各コア拠点には巨大なルーターがあり、それらを長距離・大容量の光伝送装置を介して、光ファイバーで結んでいる。

 GINは、海外接続用のネットワーク。東京/大阪の拠点と世界各地の拠点を海底ケーブルで結んでいる。

NTTコミュニケーションズのバックボーン
[画像のクリックで拡大表示]

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。