ITエンジニアの新人研修が変わりつつある。デザイン思考やAI、IoTなど、先進技術の講習を取り入れたり、選択式の研修を採用したりする企業が相次いでいる。今求められる、ITエンジニアの基礎スキルとは何か。新人SE教育の最前線に迫った。

 新人SE教育を見直す取り組みで最近目立つのは、新人のスキルレベルに合わせて研修内容を選択できるようにすることだ。スキルレベルの高い新人と、そうでない新人とのバラツキが多くなってきたことを受け、選択式の研修を採用する企業が増えてきた。

 なかでも、2019年度にやり方を大きく見直すのはNECだ。スキルレベルの高い新人には、基礎的なIT知識を学ぶ講座を受けなくてもよいことにした。

 具体的な変更方針はこうだ。NECでは入社式後に、ビジネスマナーやNECの企業文化を学ぶ、新入社員共通の新人研修が約3週間ある。その後、ITエンジニア向け研修がある。2018年4月入社の新人まではITエンジニア向けの研修期間が約2カ月間あったが、2019年4月入社からは1カ月間に半減させる。

NECは必須研修の時間を半減
選択式の研修を増やすことで、スキルレベルの異なる新人に対応する
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 期間の短縮が可能なのは、Web研修(eラーニング)をフル活用するからだ。サーバーやDB、ネットワークの基礎といった、基本的な知識を習得するための講座については、集合研修ではなく、eラーニングの教材に置き換えることにした。

 同社では、共通の新人研修が終わると配属先が決まるので、新人は配属先にある自席のPCからeラーニングで基礎講座を受けることになる。「基礎的なIT講座を集合研修からeラーニングに置き換えた代わりに、集合研修は演習主体のものに変えることにした」(NECの松本エキスパート)。

 eラーニングは、新人のスキルレベルに応じて、取捨選択できるようにした。配属先が決まった時点でIT知識についてのテストを実施。テスト結果に応じて、eラーニングのどの単元を受講すべきか、しなくてもよいかを決める。

 「新人研修の担当者が配属先の所属長に対して、どの新人はどの単元を受けさせるべきかを提示する。もちろん、受講不要と示した単元であっても、現場の上長の判断で受けさせることはできる」(松本エキスパート)。

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