nslookupコマンドはDNSサーバーとやりとりするために使う。通常は通常は意識する必要のないDNSサーバーとのやり取りを可視化して、トラブルの原因を見付ける。
Webブラウザーなどでインターネットを使っていて、通常はDNSサーバーとの通信をユーザーが意識することはない。DNSサーバーでの名前解決はバックグラウンドで自動的に処理される。だがnslookupを使えば、DNSサーバーとのやりとりを可視化して調べられる。これにより、DNSサーバーとの通信が原因のトラブルを見つけ出したり解決したりできる。覚えておきたい、よく使うオプションは以下の通りだ。
DNSサーバーに問い合わせる
例えば、Webブラウザーでwww.nikkeibp.co.jpにアクセスする場合を考えてみよう。
アドレス欄に「www.nikkeibp.co.jp」と入力すると、WebブラウザーはまずDNSサーバーに「www.nikkeibp.co.jpのIPアドレスを教えてください」と問い合わせる。
問い合わせを受けたDNSサーバーは、管理している情報を基に「10.6.3.63です」と該当するIPアドレスを返す。Webブラウザーは受け取ったIPアドレスに対して情報を要求。それを受け取ったサーバーがコンテンツを転送する。
このようにバックグラウンドで実施しているDNSサーバーとのやりとりを、nslookupを使えば1つ1つ試せる。
もしDNSサーバーの設定が間違っていたり、一時的にダウンしていたりすると、問い合わせに対する返答が戻ってこないのですぐに分かる。
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