NTTデータは10冠、Webサービス系やユーザー系のIT企業も順位を上げた――。毎年恒例のIT業界就職人気ランキング、上位100社を紹介しよう。学生の人気を集めた企業はどんな工夫を講じ、学生はどこに魅力を感じたのか。

 楽天が運営するクチコミ就職情報サイト「楽天みん就」と日経コンピュータは、2020年4月に入社予定の学生を対象に「IT業界就職人気ランキング」調査を実施した。2010年に調査を始めてから今年が10回目だ。

 学生からの得票数が多い(志望する学生が多い)順にIT企業を並べた総合ランキングから見ていこう。

 1位はNTTデータだ。調査開始から10年連続で首位を守った。2位は楽天(前回は4位)、3位は富士通(同2位)、4位はグーグル(同3位)と続く。SCSKは昨年と同様5位を維持した。

楽天・ヤフー・LINEが上昇
図 IT業界における就職人気企業の総合ランキング
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 上位10社を見るとWebサービス系企業の躍進が目立つ。ヤフーは前回の8位から6位に順位を上げ、LINEは前回の12位から9位と初のトップ10入りを果たした。一方で野村総合研究所 (NRI)とNECがトップ10から外れた。

 「インターネットの社会インフラとしての重要性が高まり、やりがいや魅力を感じる学生が増えている」。複数のWebサービス企業の採用担当者はこうみる。順位を上げた企業はどのような工夫を講じたのか。

 ヤフーの遠藤禎士コーポレートPD本部採用部長は、「ここ数年の地道な努力が実を結んだ結果だ」と説明する。同社は2012年から上司と部下が定期的に直接対話する制度「1on1」を実施してきた。2017年からは同制度を採用活動にも導入。1年で約260人の社員が1000人を超える学生と会うという。「企業の理解を深めてもらうための労力は惜しまない」(遠藤採用部長)。

 学会や論文発表などを通して知名度を高めたことも貢献しているとみる。「研究熱心な学生は企業の学会活動をチェックしている」(同)ためだ。

 LINEも技術職志望の学生に対して工夫を凝らす。同社は選考過程にWebテストを設けているが、失敗しても再挑戦を認める「Re:challenge制度」を導入している。

 年に10回の応募機会があり、不合格となっても苦手分野を克服して再び応募できる。20年卒の学生からは応募機会を10回から12回に増やした。「学生の成長は早い。また理系学生は学会や研究で忙しいため、受けたいときに受けられる体制を整えた」(LINEの青田努Employee Success室副室長)。

 社員が文章や写真を共有するWebサービス「note」を使って、積極的に仕事内容や部署の様子を外に発信している点も評価されたとみる。「社員が自発的に始めた。社内の状況は学生も知りたがっていた」(同)。現場のリアルな意見を学生に聞かせる取り組みは、入社後の働き方についてイメージを持ってもらうために有効だ。

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