RPAの先進企業は開発運用体制の整備も怠らない。現場業務のどのPC作業をRPAで自動化するのかを見極める「企画段階」、ソフトロボを作る「開発段階」、ソフトロボを現場で活用する「運用段階」の3つの視点から、効率的な体制を整備した。

図 RPAの導入企業が進めるソフトロボの企画、開発、運用体制の整備例
開発運用体制は通常の情報システムと同じ
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危険なロボは企画段階で排除

 先進企業が企画段階で取り組んでいるのは、案件の選定と内部統制面でのチェックだ。案件の選定とは「RPAで自動化したいPC作業」「操作対象のシステム」などを業務担当者に事前に申請してもらい、IT部門などがチェックする取り組みだ。開発効率を高めるのが狙いだ。

 例えば第一生命保険はRPAの導入を推進する事務企画部門がRPAで自動化する案件を選定する際のルールを決めている。具体的にはソフトロボの開発にかかる時間とそのソフトロボを動かしたときに自動化できるPC作業の時間を見積もる。そのうえで「少ない開発時間で多くのPC作業時間を自動化できる」案件から順に開発していくようにしている。

 開発する時間のわりに自動化できるPC作業の時間が少ないと判断した案件については「自動化する対象の作業を見直すなどして、より高い効果を得られるようにしている」と第一生命保険の前泊圭事業企画部部長は話す。こうした取り組みが定着したこともあり2018年度は年13万2000時間分のPC作業をRPAで自動化できた。

 もう1つの内部統制面でのチェックは、情報漏洩につながる動きをするソフトロボやシステムに過大な負荷をかけ他の業務に支障をきたすような動きをするソフトロボの開発を未然に防ぐことを指す。

 メタルワンは業務担当者が事前に開発案件の概要を所定の形式にまとめてワークフローシステムに登録し、承認を得るルールを設けている。自動化するPC作業や操作対象のシステムなどを登録してもらう。もし操作対象に基幹系システムが含まれていると、ワークフローシステムがそれを見つけて内部統制など担当者に確認を促す。

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