SSDの常識を語る上で、もう1つの主要ストレージであるHDDの知識は欠かせない。SSDの容量増や高速化の技術を知る際に「HDDは?」という疑問が頭をよぎる方もいるだろう。ここではSSDの文脈から見たHDDの現状を解説する。

 まず、HDDの基幹部品であるモーターの市場動向を見てみよう。次のグラフは、HDD向けモーター最大手の日本電産が出した2019年3月期の決算説明会の資料からの抜粋である。

日本電産が2019年3月期決算で示したHDD向けモーター市場の見通し
2019年3月期の決算補足資料より抜粋。(出所:日本電産)
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 緑色がPC用HDD向けモーターの出荷数で、2018年には1億2400万台を出荷していたのが、2019年には6500万台、2020年には4600万台まで落ち込むと予測している。

 この予測を裏付けるように、もはやPC市場ではノートPC向けの2.5型HDDは1Tバイト未満はSSDが主流だ。ニーズがあるのは、ノートPCやポータブルHDD向けの7mm厚の2Tバイト品か、15mm厚の4Tバイト品に限られる状況である。3.5型でさえ4Tバイト超のHDDに関しては引き続き広く販売されているものの、2Tバイト未満の製品は市場での存在感を失っている。

 そして2019年から2020年に掛けてSSDの2Tバイト品の値段が更に下落すると、とりわけ2.5型HDDの需要はかなり減退する公算が大きい。

 ただそうした状況でありつつも、短期的にHDDがすべてSSDに置き換わるという可能性は非常に低い。

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