SAPジャパンは2018年12月14日、クラウドERP(統合基幹業務システム)の「S/4HANA Cloud」の最新版となる「1811」の概要を明らかにした。輸送管理や倉庫管理といったオンプレミス環境での導入が多い機能をクラウドERPとして提供する。加えて在庫日数を基にした在庫リスクの分析機能などを追加した。「ここに来て日本企業が利用するために十分な機能を提供できるようになった」とSAPジャパンの関原弘隆SAP S/4HANA Cloud事業本部長バイスプレジデントは話す。

SAPジャパンの関原弘隆SAP S/4HANA Cloud事業本部長バイスプレジデント
SAPジャパンの関原弘隆SAP S/4HANA Cloud事業本部長バイスプレジデント
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 「1811」は在庫リスク分析のように、ERPに蓄積したデータを分析することで実現する機能を備えた。納品のリードタイムを予測する調達パフォーマンスの予測機能やグローバルで負債や投資に関するリスクを一元管理する機能などを追加。「地味に見えるが、現場が頻繁に利用する機能を強化した」(SAPジャパンの森川衡ソリューション統括本部長バイスプレジデント)。

 S/4HANA CloudはERP「S/4HANA」のパブリッククラウド版となり、四半期に1度バージョンアップする。「基本的にはアドオン(追加開発)ソフトは利用できないため、パッケージが提供する業務プロセスに合わせる形で業務改革に取り組みたい企業向けだ」と関原バイスプレジデントは説明する。