前回は企業がイノベーションを起こすために育成すべき人材は「起承転結」に分類でき、「起承」と「転結」に大別できることを述べた。求められる性格や資質が異なる両者をどう活用していくかは、ビジネスマネジメントに携わるものの課題といえる。海外にも組織内の人材を「忍者(ninja)」と「武士(samurai)」に分ける考察があり、これはまさに「起承」「転結」と重なる。

(提供=123RF)

「起承」と「転結」の育成マネジメントは大きく異なる

 企業が新規事業に踏み出すとき、多くの場合は既存事業で経営の基盤をしっかりと固め、その上で新しいチャレンジをする。これが、既存事業を「1階」で新規事業を「2階」と考える「2階建て経営」とも呼ばれているものだ。

 1階と2階は異なるマネジメントを適用する。起承転結型人材でいうと「転結」が1階、「起承」が2階に相当する。

 図1に、1階と2階の特徴を示す。前回の説明と重複するが、「起承」人材には広い視野と失敗を恐れず新しいビジネスに挑戦する創造力が、「転結」人材には細かいところに目配りできる観察眼とQCD(品質、コスト、納期)をコントロールしてビジネスを遂行する実行力が、それぞれ求められる。

図1●1階は「目標管理」、2階は「コーチング」
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 当然、それぞれの事業を担う人材を育成するためのマネジメントも異なってくる。1階にいる「転結」人材を育成するには、既存事業のさらなる収益向上を目指す「目標管理」が重要になる。

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