今の時代、パソコンが動かないと仕事にならない人は多いはず。操作ミスから天災まで、パソコンは多くの危険にさらされている上、寿命だってある。何かあって後悔する前に、バックアップを作って備えよう。

(イラスト:森 マサコ)

コピーとバックアップ、どう違う?

大事なデータはコピーを作るようにしている。これってバックアップになるの?

 バックアップの意味は、事故や危険に備えて対策を立て、実行すること。パソコンで言えば、トラブルが起こったときに大事なファイルを失わず、元の状態に戻せるようにしておくことがバックアップになる。

 自分で作った文書や撮りためた写真などのデータは、コピーするだけでバックアップになる。トラブルで元のファイルが消えたとしても、コピーがあれば元の状態に戻せるからだ。しかし、ファイルの種類によっては、単純なコピーではバックアップにならないことがある(図1)。

図1 ファイルの種類によって、コピーするだけでバックアップになるものと、そうでないものがある。例えばアプリケーションの場合、本体ファイルだけコピーするのではダメなことが多い。ファイルの種類に応じた方法を選ぼう
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 アプリケーションは本体ファイルだけでなく、付随するツールや環境設定などのファイルが所定の場所にあってこそ機能する。そのため、アプリケーションのファイルだけをコピーしても、動作しないことが多い。インストール用のDVDやダウンロード用のIDなどを保管して、万一のときに再インストールできる状態にすることがバックアップになる。

 慣れ親しんだWindowsの環境もバックアップが必要だ。Windows自体はパソコンに付属していたDVDなどで再インストールできるかもしれないが、それは最低限のバックアップにしかならない。工場出荷時の状態に戻ってしまうと、その後のWindows Updateや環境設定、インストールしたアプリケーションなど、「今の環境」を取り戻すにはかなりの時間や労力がかかるはずだ。Windowsにはバックアップツールが付属しているので、「使えるバックアップ」を作っておこう。

 バックアップは保管場所も重要だ。せっかく作ったバックアップを起動ドライブと同じディスク内に保存しているのでは、ディスクが壊れたときにバックアップまで失ってしまう。ノートパソコンを落として壊れたとしても、買い替えれば最短で元の環境に戻れるようにするのが、バックアップの最終目標。外付けのハードディスクやDVDなど、「起動ドライブが故障しても安全」な場所を考えよう(図2)。さらに、地震などの災害や盗難といった非常事態にも対応したいなら、クラウドサービスなど、パソコンと離れた場所に保管することも考えたい。

図2 ディスクやパソコンが壊れたときのことを考えると、外付けハードディスク、DVD、クラウドサービスなどでのバックアップの方が安全性が高いといえる
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