バックアップが必要なファイルは多い。今すぐにでも始めたいのがユーザーデータのバックアップだ。Windowsやアプリケーションは最悪の場合でもお金を払えば手に入るが、自分で作成したデータは二度と戻らない。まずはここから始めよう。

(イラスト:森 マサコ)
作業中のデータ、今すぐバックアップしたい!
徹夜で仕上げたプレゼンデータ。消えたら努力が水の泡になるどころか、得意先まで失うかも。今すぐバックアップする方法はある?
うっかり削除したファイルはごみ箱から救出できるかもしれないが、やっかいなのが上書き保存だ。中身を書き換えて、別のファイル名で保存するはずが上書き保存してしまうと、元のデータが消えてしまう。ディスクトラブルなどでファイルが開けなくなることもあるので、大事なファイルはとにかくコピーして、二重化しておくことが大切だ。
データをバックアップする際は、できれば別のメディアにコピーするのが望ましい。作業中のデータくらいなら、USBメモリーを使えば簡単な上、何かあれば持ち出すこともできる。エクスプローラーでバックアップしたいファイルとUSBメモリーを表示させ、ドラッグ・アンド・ドロップすればコピー完了だ(図1)。
PowerPointなどのオフィスソフトを使うなら、「自動保存」がお勧めだ(図2)。「自動保存」をオンにしておくと、指定した時間ごとに保存されるので、停電などで失う未保存のデータを最小限に抑えられる。さらに、自動保存の設定によって保存履歴が残るため、前回保存したバージョンに戻ることもできる(図3)。うっかりミスが多い人は今すぐ設定しておこう。