1990年に設立されたソフトバンク・テクノロジーは、ソフトバンクグループの内外に向けて多様なICTサービスを提供している。特に、「ビッグデータ」「セキュリティ」「クラウド」の3分野を注力事業と位置づけ、法人企業や地方公共団体向けのサービス開発や提供を積極的に行い、さらなるビジネス拡大を目指している。

ソフトバンク・テクノロジー株式会社<br>営業統括<br>ソリューション営業統括部<br>藤澤 豊氏
ソフトバンク・テクノロジー株式会社
営業統括
ソリューション営業統括部
藤澤 豊氏

 ソフトバンク・テクノロジーが基幹システムを刷新したのは2008年のこと。長く活用していた独自開発のシステムから、ERPパッケージの導入へと舵を切った。最終的に選ばれたのがこの「GRANDIT」である。GRANDITは経験とノウハウを持つSI企業がコンソーシアム方式で開発した国産ERPパッケージで、日本企業の文化にマッチしたWebベースの製品である。

 ソフトバンク・テクノロジーでは、2008年4月にGRANDIT(Ver.1.5)ベースの基幹システムがリリースされ、その6年後、2014年4月にGRANDIT(Ver.2.0)へのバージョンアップを行い稼働し始めた。

 まず、2008年の第1次導入について説明しよう。

 当時、ソフトバンク・テクノロジーの情報システムにおいて、最も差し迫った課題は事業継続計画対策と内部統制の強化だった。主に販売管理を担う旧基幹システムは、内部統制上の課題を抱えていたとソフトバンク・テクノロジーの藤澤豊氏は語る。

 「例えば、申請から承認にいたるワークフロー。旧システムでは、申請者が承認者を設定することが可能でした。悪意のあるユーザーがいれば、不正を許すことにもなりかねません。そんなことはないとは思いますが、システム側で適正な業務を担保する必要があります。GRANDITなら、申請があれば自動的に組織上の上長に承認を求めます。内部統制上は、こうした仕組みが必須です」

 藤澤氏らはまず数十ものERPパッケージを並べて、主に自社の業務にマッチするかどうかという視点で詳細な検討を行った。これにパスしたERPは四つ。外資系のERPが一つと国産ERPが三つだったという。

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。