モバイル活用に立ちはだかるネットワーク問題

 今や我々の生活にすっかり浸透したスマートフォン。その普及とともに急速に拡大しているのが、様々なモバイルアプリの利用だ。これによってスマートフォンは、コミュニケーションツールとしてだけでなく、天気や交通、ニュース、ドライブナビゲーションなど、様々な情報の入手チャネルとしても機能。日常生活において重要な役割を果たすようになっている。

 スマートフォンとモバイルアプリがもたらす高い利便性を、会社の業務に活かそうという動きも加速している。営業日報や交通経費精算など、これまで社内でしか使えなかった業務アプリを、スマートフォンやタブレットでも利用できるようにしようというのだ。社外から様々な業務アプリが利用できれば、業務効率は大幅に高まり、ワークスタイルの変革も可能になる。

 しかし、ここで大きな問題となるのがネットワークの問題だ。

 最近では、携帯キャリアの電波のカバレッジエリアも拡大。Wi-Fiが使える場所も増えているが、それでも安定した通信が行えない場所は意外と多い。例えば高速移動する鉄道や地下街は、電波が届きにくいケースが少なくない。また、イベント会場のように、たくさんの人が集まる場所では、電波は通じていても、通信チャネルを複数のユーザーで取り合うことになるため、通信速度が低下しやすいという問題もある。「常に安定的にオンラインであること」を前提としたアプリは、通信が不安定となる社外での利用時に動作が滞り、快適に利用できなくなる可能性が高いのだ。

図1●モバイルアプリが抱える問題点
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「常に安定的にオンラインであること」を前提にしたアプリは、通信状態によっては快適に利用できない。利用体験を高めるには、これらの問題を解決しなければならない

 では、どうすれば、こうしたネットワークの問題を解決できるのか――。その有効な手段となるのが、モバイルDB(データベース)の活用だ。具体的には、DBをサーバー側に置くだけではなく、端末側にも用意。オフライン時には端末側でデータを保存し、オンラインとなった時にサーバー側との同期を行うことで、ネットワークがつながらない時のストレスを軽減するというものだ。

 このような考え方自体は以前から存在するが、最近では、より使い勝手のよい製品が登場している。さらに、去る2014年9月7日には、最新のモバイルDB活用をテーマにしたハッカソンも開催された。ここではそのレポートを絡めながら、モバイルDB活用の最新状況をみていく。

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