なぜ? クラウド移行の際にネットワークを見直すべき理由とは

 最近は業種業態を問わず、企業のIT活用において「クラウドファースト」が常識になりつつある。実際、クラウドを活用すればシステムの“お守り”から解放される上、インフラを所有せずに済むので、コスト削減も可能になる。堅牢なデータセンターでサービスを提供することになるため、データのバックアップや大規模災害を想定したBCP対策としても有効だ。

 ただし、クラウドは決して“魔法の杖”ではない。そこには考えなければならない課題もある。その最たるものが「ネットワーク」である。クラウドはネットワークを経由して、様々なインフラやアプリケーションを利用する形態。クラウド移行時に、適切なネットワーク選択・運用をしていなければ、クラウドのメリットが半減してしまうばかりか、業務に多大な影響を及ぼす可能性がある。

 「ネットワークのレスポンス低下により、クラウド化されたアプリケーションの起動を数十秒待たなければならない」「ネットワーク越しのバックアップや大容量データのアップロードに思った以上に時間がかかってしまう」「ネットワークの障害復旧が遅れ、業務が終日止まってしまう」といったリスクはその代表例だ。また、インターネット経由で利用する場合は、セキュリティの不安も付きまとう。さらに運用の手間が軽減されるはずが、拠点の増設や統廃合の度に機器の設定変更が必要になるなど、期待した効果がでないこともある。

図1●クラウド移行の際に発生しがちなトラブルの例
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 これは、1人の担当者が社内のIT環境全般をサポートしている “1人情シス”や“兼任情シス”にとっては特に切実な問題だ。ソフトのインストールや不具合の対応、システム監視などで飽和状態になっており、ネットワークの保守・運用管理まで稼働を十分にとれないからだ。

 こうした課題を解消するには、クラウドとネットワークをセットで考え、クラウドの利用を念頭に置いた最適な拠点間通信を実現することが大切なポイントとなる。それでは、クラウドのメリットを引き出すためのネットワークとはどのようなものなのか。考えるべきポイントは大きく4つある。

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