社内データを「隠す」時代は終わった!?

 開発の現場に大きな変化が起きている。

 従来、社内で厳重に管理してきたデータ資産を、これからはいかに外部に公開するかが重要なポイントとなっているのだ。社内のレガシーシステムとクラウド上のビッグデータを連携させ、新たな価値の創出につなげる。または営業支援システムをモバイルアプリ化し、ユーザーの利便性を高めるといったことを志向する企業が増えているのである。

 それにあわせて、重要性が高まっているのが「Web API(Application Programming Interface)」の活用だ。

 これによってレガシーシステムを改修することなく、マッシュアップによる多様なアプリケーション開発が可能になるとして注目されている。最近ではクラウドやWebサービスの事業者からも多くのWeb APIが提供されており、これを自社システムと組み合わせることで、開発の生産性は飛躍的に向上し、新たな価値やサービスをより迅速に提供可能になる。

 例えば、不動産物件の検索サービスも大きく変わる。現在、Webサイト上で不動産物件を探す場合、地域や家賃など選択式の条件から選ぶかたちのものが多い。ここにWeb APIを活用し、多様な機能をマッシュアップすれば、モバイルのGPS機能から取得した位置情報を重ねれば、現在地から目的の物件までの道のりを地図上に表示させることもできる。また、SNS上の趣味や嗜好に関する情報をとりこめば、より「個」のニーズを捉えたサービスを実現できるようになるのだ。

 しかし、Web APIの活用が広がるにつれて、いくつかの課題や懸念点が指摘されるようになっている。それらの注意点を事前にクリアしておかなければ、公開したWeb APIが外部からの攻撃を受け、重要情報が危険にさらされるリスクもある。また、サービスの質が上がらず、ユーザーの不満を買うことにもなりかねないのだ。では、Web API公開において、注意すべきポイントとはどのようなものなのだろうか。

図1●APIが求められる背景
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クラウドやモバイル、IoTなどの普及を背景に、自社リソースと外部リソースを接続するケースが増えている。その役割を担うのが、Web APIだ。開発効率を高め、新たな仕組みを短期間で提供できるようになる

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