金額的な損失だけでなく信頼失墜も

 企業の情報システムに欠かせないものの1つが、データベースシステムだろう。商品、受発注、顧客、コンテンツなど、様々な対象の情報を管理するシステムとして、データベースが稼働している。取り扱う情報は製造から物流、販売などビジネスの根幹に密接に関わっているため、多くの企業においてデータベースは企業活動の中核を担う情報システムだ。

 それだけに、データベースシステムにトラブルが発生して停止してしまうと、ビジネスの円滑な遂行に大きな問題が生じてしまう。「たかが情報システムのトラブルだろう」と侮れないのが、現代のIT社会の怖さだ。

 データベースはITを活用した情報システムの要であり、その停止の影響は想像を超える範囲に拡がるリスクがある。この点をしっかり認識しておく必要がある。

 米国のある調査資料では、システムが1時間ダウンすることで、33%の企業が100万ドルから500万ドルの損失を被るという報告がある。1ドル110円で日本円に換算すると1億1000万円から5億5000万円という大規模な損失が、1時間のシステムダウンで生まれてしまうというのだ。もっと身近にするために、1分間のシステムダウンの損失額に換算してみると、約180万円から920万円となる。システムが停止している1分の価値の大きさを、改めて実感できるだろう。

図1●データベースのシステムダウンが生む多大なリスク
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 システムがダウンすることにより、企業は金銭的に直接的な損失を被るのはもちろん、それ以外の間接的なダメージも無視できない。システムダウンによる影響で取引先や顧客から企業としての信頼を失うリスクがあるほか、トラブルが負の情報として残ることで将来的な機会損失につながることも考えられるのだ。それでは、システムダウンを防ぐにはどうしたらいいのだろうか。

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