クラウドを導入した企業でデータのサイロ化が進む

 デジタルトランスフォーメーション(DX)が大きな注目を集める現在、AIやIoTをはじめとする最新技術を備えたクラウドサービスをいち早く活用することは、競争優位を生み出す上で欠かせない要素となっている。しかし、クラウド活用を進める企業の多くで共通の課題が浮上している。それは、データのサイロ化(分断化)だ。

 クラウドを導入した企業の多くが、これまでの情報システムでカバーし切れていなかった領域のデジタル化に取り組んでいる。こうした領域で蓄積したデータを分析・活用すれば、新たな価値の創出につながる。ただし、単一の領域だけのデータだけでは限界がある。例えば、POSデータだけを見ても、売り上げに結びついた要因を導き出すことは難しい。顧客や商品の属性情報、イベント情報や気象情報といった外部のデータを連携させることで新たな価値が生まれてくる。

 オンプレミスのシステムや、PaaSやSaaSなどのクラウドサービスが混在する環境でデータを連携させるためには、ターゲットとなるシステムごとにプログラムを開発しなければならない。システムの数が少ないうちは手作業でも何とかなるだろう。しかし、デジタル化の推進によって、これまでに経験のないタイプのシステムが急速に増えている現在、この開発作業に大きな時間とコストを要するようになっている。この作業が、企業価値の向上の足かせになりつつあるともいえる。

 裏を返せば、オンプレミスのシステムやクラウドの間で即時にデータを連携する仕組みがあれば、その企業の競争力に直結することになる。次ページ以降で、そうした課題を解決する上で有効な手法について、成功事例と合わせて紹介する。

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