データ主導社会の到来で、変化するデータセンターの役割

 AIやIoTをはじめとするデジタル技術の急速な進化によって、データの活用を主軸に据えた「データ主導社会」が形成されつつある。顧客情報や企業活動のデータ、ソーシャルサービスやIoTのデータから価値を生み出し、それらを社会課題の解決や経営力強化につなげていく。

 この取り組みでカギを握るのが「データセンター」である。しかし、データ主導社会の到来とともに、その役割は変化しつつある。

 これまではミッションクリティカルなシステムやデータをいかに安全・確実に運用するか、いわば“守り”の役割が最重視されたが、今はそれだけではない。データから価値を生み出し、その価値を増幅させる。そういう“攻め”の役割が求められるようになってきた。自社単独で持つデータには限りがある。価値創出のためにはオープンデータの活用や、パートナーとの連携によるエコシステムが欠かせないからだ。

 “守り”としての役割を担ってきたデータセンターにこれを求めるとムリが生じるケースも多い。例えば、クラウドとの連携はその1つだ。メガクラウドのIaaSやPaaSはセルフサービス型のものが多い。リソースの柔軟性は高まるが、監視や保守は自分たちで行う必要がある。結果的にクラウド管理のために、人と予算が新たに必要になるといったケースも少なくない。これでは環境変化に即応したIT活用が進まず、管理負荷やコストも肥大化してしまう。

 また近年は地震リスクに加え、西日本豪雨に象徴されるように極端な気象現象が多発している。災害時でもビジネスを止めない事業継続性の確保は喫緊の課題だ。しかし、オンプレミス環境でDR(ディザスタリカバリ)サイトを立ち上げるのは簡単な話ではない。DRサイトにクラウドを活用するにしても、先述した課題に突き当たる。

 従来のデータセンターをそのまま使い続けることは、ビジネス上のリスクとなりかねない。以降では、データ主導社会に求められる最適なデータセンターを考察していきたい。

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