企業の現場で注目度が低いSQL Server 2008/2008 R2のサポート終了

 情報システム部門では、さまざまなシステムのサポート終了(EOS、End of Support)に直面する。Windows系のシステムで直近の大きなイベントとして認識されているものは、2020年早々に到来するWindows Server 2008のサポート終了ではないだろうか。しかし、Windows Serverの影に隠れて見落とされがちなのが、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の「Microsoft SQL Server 2008」「同 2008 R2」(以下、SQL Server)のサポート終了である。2019年7月に、延長サポートが終了する。残り時間は少ない。

 日本マイクロソフトでパートナー事業本部 パートナー技術統括本部 ソリューション開発技術本部のパートナーソリューションプロフェッショナルを務める山本美穂氏は、こう指摘する。「Windows Server 2008のサポート終了が目立ってしまって、企業の担当者でもSQL Serverのサポート終了を意識していないケースが見受けられます。セキュリティパッチが切れてしまった場合の怖さを認識して、早急に対策を施していただきたいと考えています」。

●SQL Server 2008のEOSスケジュール
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SQL Server 2008のEOSは目前に迫っている。既存SQL Server 2008/R2のサーバー棚卸しと、新バージョンなどへの移行が急務だ

 ソフトウエアやシステムのサポート終了に対策が必要なのは、とにもかくにもセキュリティパッチの提供をはじめとした最新のセキュリティ対策が受けられなくなるからだ。セキュリティ対策が受けられず、脆弱性を抱えたままのソフトウエアやシステムを運用していると、サイバー攻撃の餌食になってしまうリスクが高まる。

 サポート終了が原因でセキュリティパッチが当たっていないSQL Serverを使い続けて、企業の機密情報を格納しているデータベースの脆弱性を狙われたら、それこそ目も当てられない事態に陥る。セキュリティ対策を施していないことが原因で顧客情報を流出させてしまったら、情報システム部門担当者の責任問題では済まない。企業そのものの情報の取り扱いの姿勢を問われ、顧客からも取引先からも敬遠されてしまう可能性が高い。

 とは言え、SQL Serverのサポート終了までの残り時間は少なく、抜本的な対策をこれから検討している猶予はない。最善の取りうる対応としては、どのような移行手段が考えられるのだろうか。

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