資料の紹介
ノイズはどのようなシステムにも付きもの。ノイズはフィルタで押さえられるが、その周波数がわからない。8ビットマイコンに内蔵されているADコンバータを使って、ノイズを抑制する方法を解説している。8ビット分解能でサンプリング周波数150kspsの逐次比較型ADCを使う。
ここではサンプリング信号を積算化、しかも最大64個のサンプリング結果を積算できるのでノイズを平準化できる。加えて、積算結果をサンプリング遅延で設定できるため、サンプリング周波数を調整することが可能。このため、その高調波での折り返しノイズを避けることができる。さらに、ホワイトペーパーでは、テスト用の設定を使ってノイズ抑制効果を評価する。マイコンでPWMを使って周期性ノイズを、内蔵DACを使ってランダムノイズを、それぞれ作り出すことで、ノイズが載った信号を作り出すことができる。これを、Atmel Studio Data Visualizerで可視化する。設定のため書かなければならないコードの解説もある。
8ビットマイコン内のADCを使ってノイズを評価する方法は、システム設計者には必須の知識だ。このホワイトペーパーはその助けになり、一読の価値がある。