~ イーソルのCTO 権藤がIEEE SHIM WGのチェアとして貢献 ~

イーソルは、米国電気電子学会(以下IEEE)において2月に設置されたソフトウェア視点のハードウェア・アーキテクチャ記述に関する標準化を行うワーキンググループ(以下:IEEE C/DA/SHIM WG)の最初の成果として、SHIMがIEEE Std 2804-2019として発行されたことを発表しました。このワーキンググループのチェアであるイーソルの取締役CTO 兼 技術本部長の権藤 正樹は、この標準規格の策定にあたって中心的な役割を担い、継続的に貢献してきたことで、ワーキンググループ発足からわずか1年以内の規格発行というIEEEにおいては異例ともいえるスピードで国際標準規格が成立しました。

IEEE C/DA/SHIM WG は、IEEEにある計39の分科会のうちのひとつComputer SocietyのDesign Automationにおいて、ソフトウェア視点のハードウェア・アーキテクチャ記述に関する標準化を行うワーキンググループとして2019年2月に発足しました。このワーキンググループは、マルチ・メニーコアのソフトウェア・ハードウェア インターフェース(以下:SHIM)をソフトウェア設計の観点からアーキテクチャの記述標準を定義し、マルチ・メニーコア ツールを有効にするための重要なハードウェア プロパティを抽象化するXMLスキーマを提供します。このXMLインターフェースは、新しいマルチ・メニーコア ハードウェアをサポートするためのコストを削減することに役立ちます。これにより、新しい革新的なマルチ・メニーコア ツールの開発が促進され、マルチ・メニーコア技術のエコシステムの実現が期待されます。

現時点で既にIEEE Std 2804を使用するツールにはイーソルが名古屋大学との共同研究によって開発を進めるモデルベース並列化ツールeMBP、更にはイーソルトリニティが代理店を担っているドイツSilexica社のSLXなどがあります。IEEE Std 2804に対応することにより、各チップベンダの新たなマルチ・メニーコアチップへのこれらツールの対応が迅速に行えます。
イーソルは、この他に2005年に設立されたマルチ・メニーコア技術推進の国際的な業界団体である米Multicore Association(MCA)のSHIM ワーキンググループのチェアを2013年より務めており、更に日本で2014年に設立された「組込みマルチコアコンソーシアム」の副会長も2014年より務めています。今回IEEE C/DA/SHIM WGにおいて、SHIMの国際標準規格 IEEE 2804が発行されたことにより、更なる技術開発と仕様策定活動が促進され、SHIM仕様のワールドワイドな普及の促進が期待できます。
また、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)により2018年に採択された「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発/研究開発項目①革新的AIエッジコンピューティング技術の開発」における「スケーラブルなエッジHPCを実現するOS統合型プラットフォームの研究開発」プロジェクトとも連携し、IEEE Std 2804の活用を進めていくことで様々な分野において高度にインテリジェント化する組込みシステムの技術的課題を解決し、次世代の組込みコンピューティングの可能性を大きく前進させるため、研究開発活動を積極的にリードしていきます。

イーソルは、マルチ・メニーコア プロセッサ向け組込みリアルタイムOSの研究・開発を積極的に行う、リーディングカンパニーです。2012年に商用の組込み向けメニーコアプロセッサ対応リアルタイムOSとしては 世界に先駆けて「MCOS(Many-Core real-time OS)」の開発に成功し、2013年より製品名「eMCOS(R)」として市場に投入しています。eMCOSは、従来のシングル・マルチコア向けリアルタイムOSとはまったく異なる「分散型マイクロカーネルアーキテクチャ」を採用したリアルタイムOSで、独自のスケジューリングアルゴリズム「セミプライオリティベーススケジューリング」(特許 第5734941号、第5945617号)を搭載しています。またイーソルが2006年にリリースしたマルチコアプロセッサ向けリアルタイムOS「eT-Kernel™ MCE(Multi-Core Edition)」は、情報家電やカーナビゲーションシステムなど高機能な組込みシステムで、多数の採用実績があります。SMP型とAMP型両方の複数のサブシステムを同一システム内で混在できる、イーソル独自の「ブレンドスケジューリング™」技術を搭載しています。マルチコアシステム開発における、システム統合の効率化とリアルタイム性と信頼性の確保を容易にする、メモリとCPU時間を保護するシステム保護機能も用意しています。

イーソルでは、今後もマルチ・メニーコア技術の国際標準化に貢献していきます。

<補足資料>
▽ eMCOS詳細:
https://www.esol.co.jp/embedded/emcos.html

▽ eT-Kernel MCE詳細:
https://www.esol.co.jp/embedded/et-kernel_multicore-edition.html

▽ イーソル ホームページ:
https://www.esol.co.jp/

* イーソル、イーソル株式会社、eSOL、eMCOS、EMCOS、エムコス、eT-Kernel、ブレンドスケジューリングおよびBLENDED SCHEDULINGは、イーソル株式会社の日本及びその他の国における登録商標または商標です。
* その他、記載された会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。

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