SPメディカルクラスター(静岡医療機器要素部品生産技術協同組合)は、精密部品加工の平垣製作所、精密溶接・レーザー加工の岩倉溶接工業所、精密板金加工の山崎製作所、3Dデータ・モデル製造のエクタスの4社が共同で2018年4月に設立した協同組合である。命を守る医療機器の製造に必要な職人技術の継承が難しくなる中、メイドインジャパンの品質を維持するために高度な部品加工技術を持つ中堅企業が結集した。同クラスターは、すでに内視鏡部品や手術補助機、鉗子などの鋼製小物を共同で製造している。

平垣製作所は1969年創業で、旋盤加工により丸物形状や薄肉円形形状などの精密機器部品を製造してきた。主に産業用ロボットや家電試作、射出成型機、工作機械、船舶向けが中心だった。日本メーカーの切削部品には高い精度が求められ、QCDのバランスが問われる。このため同社の旋盤加工は様々な顧客によって特化した技術として磨かれてきた。

2004年に2代目社長として平垣徳之氏が就任し、その後自社の技術力を発展させる機会として宇宙産業へ参入、2012年には医療機器へと事業を拡大していった。