井上機工(静岡県富士宮市)は従業員数200人の配管加工会社である。三菱電機静岡製作所向けのルームエアコン用銅配管加工を手掛ける同社は事業拡大に向けて、銅管の内面に凹凸形状を形成するローレット加工や、ろう付けによる「漏れ」と「詰まり」不良の同時検出に関する技術を開発した。また同社は2017年12月22日に経済産業省から「地域未来牽引企業」に選定されている。

2015年4月に32歳の若さで取締役社長となった佐野勝俊氏は「当社の課題は二つある」と言う。「一つは材料比率が非常に高く利幅が少ないこと、二つ目が1社への依存度が高いことである。この二つの課題を解決するには新規事業の開拓が不可欠である」と同氏は語る。そのための大きな推進力になるのが、これまでに開発してきた、いくつかの配管加工技術である。

銅管内面の溝付加工技術
銅管内面の溝付加工技術
気密部品の欠陥検査装置
気密部品の欠陥検査装置