イノベーションが起こる場所は、我々の身の回りにも存在する。例えば、道路の側溝である。側溝を作る場合、コンクリート製の「U字溝」という建築資材を使用するのが一般的だが、近年樹脂製のU字溝が市場に登場し始めており、建築・土木工事の業務効率化や低コスト化に一役買っている。

プラスチック成形加工を手がける羽立化工(静岡県湖西市)も、ポリエチレン樹脂製U字溝の市場性にいち早く着目、4年ほど前から製品の開発に取り掛かり、2017年4月から販売を開始した。自動車部品の受託加工が売上の過半を占める同社としては、初の自社製品という。

同社営業技術部営業開発グループの横山雅学課長は、「ポリエチレン樹脂製U字溝の認知度はまだまだだが、公共工事などを中心に採用は増加しており、需要の伸び代は大きい」と今後の市場拡大に期待感を示す。

コンクリート製の従来品U字溝と比較した場合のポリエチレン樹脂製U字溝の主な特徴は、①軽量であること、②酸やアルカリに対する腐食耐性、③施工性・運搬性の向上だ。

ポリエチレン樹脂製U字溝。
ポリエチレン樹脂製U字溝。