「医療機器ものづくりと言えば静岡と言われるようにしたい」。医療機器製造に取り組む協同組合SPメディカルクラスター理事長で、精密部品加工をコア事業として行っている平垣製作所代表取締役社長平垣徳之氏は力強くこう語る。

SPメディカルクラスター(静岡医療機器要素部品生産技術協同組合)は、平垣製作所、精密溶接・レーザー加工の岩倉溶接工業所、精密板金加工の山崎製作所、3Dデータ・モデル製造のエクタスの4社が共同で2018年4月に設立した協同組合である。命を守る医療機器の製造に必要な職人技術の継承が難しくなる中、メイドインジャパンの品質を維持するために高度な部品加工技術を持つ中堅企業が結集した。SPメディカルクラスターは、すでに内視鏡部品や手術補助機、鉗子などの鋼製小物を共同で製造している。

「我々の目標は海外製品のメイドインジャパン化です。将来的には、様々な医療機器製造ができる団体を目指したい」と平垣氏は言う。現在同氏は48歳で、中堅企業の立場から過去の日本のものづくり産業の衰退を目の当たりにしてきた。「平垣製作所は規模の小さな会社ですが、日本の物づくり業として何かできないかと考え続けてきました」と平垣氏は言う。その一つの答えが医療機器のものづくり企業連携だった。

SPメディカルクラスターメンバー企業
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