静岡県の金型メーカーキャップが金型を急速に加熱・冷却してプレス成形加工できる「TAM(Thermo Assisted Molding)」と呼ぶ技術を開発、熱可塑性炭素繊維強化プラスチック(CFRTP:Carbon Fiber Reinforced Thermo Plastics)の成形に活用している。TAMを開発した同社代表取締役の高井三男氏は「金型の温度を上げればいとも簡単に、これまでの常識を打ち破ることができる」と同技術の優れた効力を強調する。次世代の素材であるCFRTPの加熱、プレス、冷却といった成形工程をわずか3分で実行できる。同社はこの技術を活用し、従来の金型の製造に加えてトライセンターとしてCFRTPの試作品製造ビジネスも展開している。

炭素繊維にはCFRP(熱硬化性炭素繊維強化プラスチック、Carbon Fiber Reinforced Plastics)とCFRTPがある。CFRPは鉄の強度の10倍であり、重さは1/4と軽い。CFRPは強度と軽量化が求められる航空機や自動車に使われ始めている。ところがCFRPは製造に10分以上かかったり、複雑な形状のものを成形できなかったりと制約がある。一方の熱可塑性樹脂は軽さがCFRPと同程度でCF長繊維強化射出成形品の強度がアルミ同程度の物から鋼鈑の代替及び鋳造品のような、様々な形状の製造が可能で、更に用途に応じた特性の製品作りが可能であり、製造時間が短い点や複雑形状にも対応できる点で将来的にはCFRTPが有望視されている。

TAM成形システム
TAM成形システム