Efficient Power Conversion (EPC) は、要求が厳しい宇宙船や、その他の高信頼性環境での電力変換ソリューション向けに、放射線耐性(耐放射線性)を強化した窒化ガリウム(GaN)製品の新しいファミリーを製品化しました。

EPC(Efficient Power Conversion Corporation、本社:カリフォルニア州エルセグンド)は6月8日、放射線耐性を強化した窒化ガリウムのトランジスタと集積回路の新しいファミリーの製品化を発表しました。GaN ベースのパワー・デバイスは、より高いブレークダウン強度、より高速なスイッチング速度、より高い熱伝導率、より低いオン抵抗によって、シリコン・ベースのデバイスを大幅に凌駕します。抵抗とゲート電荷が小さいため、電源のスイッチング周波数を高くできるので、厳しい宇宙船ミッション向けのより高い電力密度、より高い効率、より小型軽量な回路を実現できます。窒化ガリウムは、本質的に放射線耐性があるので、GaN ベースのデバイスは、宇宙用途向けの信頼性が高く高性能なパワー・トランジスタの選択肢になります。

これらの製品の性能と迅速な展開の恩恵を受けるアプリケーションには、衛星やミッション機器向けの電源、ロボットや、自動航法、ランデブ・ドッキング向けのLidar(光による検出と距離の測定)、ロボットや計装用のモーター駆動、衛星の方向や衛星の位置決めのためのイオン・スラスタ、および、低質量ロボット車両の惑星間推進などがあります。

今回の耐放射線性のトランジスタや集積回路の幅広いファミリーの最初の製品「EPC7014」は、60 V、340 mΩ、4 Apulsedの耐放射線性 eGaN(r) FET で、実装面積は0.81 mm2 と小型です。EPC7014 の全線量の定格は1 Mrad 以上、LET(線エネルギー付与)に対するSEE(シングル・イベント効果)耐性は85 MeV/(mg/cm2) です。これらのデバイスは、市販の eGaN FETや ICのファミリーと同じチップスケール・パッケージで提供されます。パッケージ版は、米EPC Space から入手できます。

「当社のGaN技術は、宇宙での新世代の電力変換とモーター駆動を可能にし、これまでにないほど高い周波数、高い効率、高い電力密度で動作します。ミッション・クリティカルな部品を宇宙や高信頼性市場に提供するこの技術の能力に大いに期待しています」とCEO(最高経営責任者)で共同創立者の Alex Lidow(アレックス・リドウ)は述べています。

EPC7014 は、エンジニアリング・サンプリングを提供可能であり、2021 年 10 月に大量出荷が可能になる予定です。

EPCについて

EPCは、エンハンスメント・モード窒化ガリウム(eGaN(r))に基づいたパワー・マネージメント(電源管理)・デバイスのリーダーです。eGaN FETと集積回路は、DC-DCコンバータ、 リモート・センシング技術(Lidar)、イーモビリティ向けモーター駆動、ロボット、ドローン、低価格衛星 などの用途で、最高のパワーMOSFETよりも何倍も高性能です。日本語ウエブサイトはwww.epc-co.com/epc/jp/です。eGaNは、Efficient Power Conversion Corporation, Inc.の登録商標です

報道関係の問い合わせ先
Efficient Power Conversion:
Winnie Wong (winnie.wong@epc-co.com)