当社は、車載インフォテインメント(In-vehicle infotainment : IVI)機器などの電源電圧が異なるインターフェースが集約されたシステムに適した単電源タイプの4ビットレベルシフター「74LV4T125FK」「74LV4T125FT」「74LV4T126FK」「74LV4T126FT」を製品化しました。

新製品は、単電源タイプであるため、2電源タイプで制約のあった電源投入順序や2電源間の電圧設定などを考慮する必要がなく、より簡単に電圧レベル変換回路を設計することができます。また、低しきい値の入力回路、入力トレラント機能および出力パワーダウンプロテクション機能により、幅広い電圧範囲の電圧レベル変換[注1]が可能となっています。

パッケージは、汎用性の高い表面実装タイプのTSSOP14に加え、実装面積の削減に貢献できる小型表面実装タイプのUS14も採用しています。いずれのパッケージも自動光学検査(Automated optical inspection : AOI)による外観検査に対応しており、生産効率の向上に貢献できます。

車載IVIシステムは、さまざまな機能[注2]の搭載や各種カメラ機能との連動など急速な多機能化が進んでいます。それに伴ってモバイル業界同様にプラットフォームの集約化が始まっており、モバイル機器向けをベースとしたSoC (System on chip)が採用されるケースが増えています。モバイル機器向けSoCは、低消費電力化の要求が強いバッテリー駆動機器での使用を想定した基本設計であることから、SoCで使用される各種電圧は低下する傾向にあり、周辺ICや周辺システムとSoC間に発生する電圧レベルの差異が問題[注3]となる場合が増えています。

この問題[注3]を解決するために、当社既存製品で入力側と出力側でそれぞれ独立した電源を持つ2電源タイプのレベルシフター製品が多く使用されています。しかし、2電源タイプのレベルシフター製品を使用するには、電源投入順序や2電源間の電圧設定などの制約を考慮する必要があります。

新製品の単電源タイプのレベルシフターは、これらの制約を取り除き簡単に使用できる製品です。

[注1] レベルアップ電圧変換 :
1.2 V~1.8 V→1.8 V (@VCC=1.8 V)
1.5 V~2.5 V→2.5 V (@VCC=2.5 V)
1.8 V~3.3 V→3.3 V (@VCC=3.3 V)
2.5 V~5.0 V→5.0 V (@VCC=5.0 V)
レベルダウン電圧変換 :
5.0 V~1.8 V→1.8 V (@VCC=1.8 V)
5.0 V~2.5 V→2.5 V (@VCC=2.5 V)
5.0 V~3.3 V→3.3 V (@VCC=3.3 V)
[注2] ディスプレーの大型化、高解像度化、タッチパネル化、高速無線通信など
[注3] 電圧が異なるシステムを接続することにより、後段ICの電圧レベル未達によるデバイスの誤動作や、後段ICの定格超過によるデバイスの破壊などでシステム全体の動作不具合を引き起こす可能性

4ビットレベルシフター
4ビットレベルシフター