組込みシステム領域を中心に幅広い業種でご利用いただいているガイオ製品。
特に昨今はIoTやCASE,MaaSといったキーワードにて、高い安全性とセキュリティが求められている自動車産業界を中心にご活用いただいております。

近年、車載業界では、高性能化、高機能化、経済性向上(低コスト化、低燃費化)、信頼性・安全性向上、快適性向上や対環境性(排ガス規制への対応)向上等のユーザーニーズや社会的要請に応えるため、自動車のエレクトロニクス化が急速に進んでいます。

それに伴い自動車に搭載されるECUの担う機能も累乗的に増大し、また、その実現に用いられるソフトウエアが大規模化・複雑化するため、結果としてECUの開発に要する期間やコストの増大、あるいは、信頼性の確保への対応が課題となっています。

その要求に対してガイオは自動車メーカー様やサプライヤ様の開発における機能安全やセキュリティー対策にツールとエンジニアリングサービスの両輪で強力に支援しています。

今回は、仮想検証を利用して車のECU開発と利活用の効率化を実現するための技術や開発環境の構築を検討・提案する、産学有志の取組みである vECU-MBD WG(仮想マイコン応用推進協議会 vECU-MBDワーキンググループ)で実施してきた実証例題について紹介します。

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故障注入(フォールト注入)テストへの仮想マイコンの応用事例
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ガイオ・テクノロジーは、仮想マイコン応用推進協議会 vECU-MBDワーキンググループに2011年より参画し、その活動において、25年にわたり自社開発にて展開しているクロスコンパイラの技術をベースに発展したシミュレーション環境を用いた仮想検証に対する統合的なソリューションを提供してきました。

その中で、弊社仮想マイコンを応用した自動車用機能安全規格ISO26262でASIL-C以上の場合、「強く推奨」(実際の運用上は必須)されている故障注入(フォールト注入)テスト環境構築に取り組んでおります。

仮想環境を利用するメリットとして、任意の場所やタイミングでフォールト注入が可能、システム内部状態の任意の挙動を可視化、実機完成前に事前検証を前倒し、実機を壊さずに検証可能、何度でも故障を再現可能な事が挙げられます。

そのため実機(HILS環境など)では困難な場合があるフォールト注入テストを、仮想環境では補完する事が可能になります。

実証例題では、プラントモデル(MATLAB/Simulink)とそれを制御するECUのソフトウェア(仮想マイコン(ISS))を連携動作する環境を構築、
半導体の回路がショートしたことを想定することで、マイコンのメモリがある一定の値から変化しなくなる事象を再現することで。マイコン内部のエラーが発生時に制御ソフトのフェールセーフ機能が正常動作するかを検証しています。

このマイコン内部のエラーは、仮想マイコンの外部I/Fを利用してフォールトを入力可能で、プラントモデルもしくは、制御ソフトウェアを一切変更する事無く、フォールト注入のテストが実現可能です。

その他にも、クラウド上での異ユーザー協調シミュレーションや、複数ECU連成シミュレーションなどの実証例題を行っております。

ガイオの長年に渡る仮想検証の経験豊富なエンジニアとテスト業界を牽引するコンサルタントがタッグを組み、ガイオの総合力をフル活用することで、自動車メーカー様やサプライヤ様の開発者が思い描くシミュレーション環境の実現を強力にご支援する環境を整備しております。

ご関心のある方は、是非ともガイオまでお声がけください。