アルミ・亜鉛のダイカスト部品メーカーの三光ダイカスト工業所(本社:静岡県三島市、代表取締役社長:三宅ゆかり氏)が、余材廃材を利用した「スチームパンク」の世界観を取り入れたアクセサリーをマーケティング・ツールに使い、新規顧客を獲得している。

同社は、無孔性ダイカスト法(PF法)と真空鋳造法、局部加圧法を組み合わせ、高強度で高耐圧、気孔の少ない部品を製造している。同社の特徴は金型設計から鋳造、加工、気密検査、表面処理、塗装まで一貫した生産体制を整えているところにある。特に、自社で設計した金型を使って製造するダイカスト部品を、顧客に提案できることが同社の大きな強みとなっている。自社で金型を設計することによって高い品質・高い精度の部品を製造できる。また、
亜鉛のダイカスト部品も製造している。アルミダイカストが主流で亜鉛ダイカスト部品を製造できる企業は限られており、同社はそうした希少な企業の1社でもある。同社顧客には大手自動車部品メーカーが名を連ねる。

リーマンショック後で顧客の海外シフトも進み、売上は一時最盛期の半分程度に落ち込んでいた。同社が売上を伸ばすために着目したのが、スチームパンク・アクセサリーの材料となる余材廃材だった。スチームパンク(Steampunk)とは、1980年代の蒸気機関による産業革命期の時代背景に、SFを融合させた世界観のアートやファッションのジャンル。蒸気機関や歯車、ネジなどのアイテムを中心にアクセサリーや家具として楽しまれている。スタジオジブリ制作の「ハウルの動く城」のイメージである。

試作されたダイカスト部品