2020年4月に『ゲームセンターあらしと学ぶ プログラミング入門 まんが版こんにちはPython』(日経BP刊)を出版したマンガ家のすがやみつる先生。1979年に連載を開始した『ゲームセンターあらし』は、少年時代の忘れられぬ一作になっているビジネスパーソンも多いのではないだろうか。本書は、その「あらし」を主人公に、AI(人工知能)プログラムなどで注目を集めるプログラミング言語「Python」をマンガでやさしく学んでいく内容だ。

『ゲームセンターあらしと学ぶ プログラミング入門 まんが版こんにちはPython』
(出所:日経BP)

 1950年生まれのすがやみつる先生は、1972年に『仮面ライダー』(原作:石ノ森章太郎)でデビュー、その後の1979年に連載を開始した『ゲームセンターあらし』で大ヒットを飛ばした。実は若い頃からアマチュア無線を趣味にしており、『仮面ライダー』執筆時にも無線で会話をしながら徹夜でマンガを描き続けたというすがや先生。そこからパソコン(当時は「マイコン」と呼ばれた)に興味を持つのは当然のことだった。

 マイコンでのプログラミングにハマりすぎ、家族にマイコンを捨てられてしまったというすがや先生が「マイコンを仕事にしよう」と考え、企画書を自ら書いて実現したのが『まんが版こんにちはマイコン』(1982年発行)だった。当時人気だったプログラミング言語「BASIC(ベーシック)」をマンガで学べる内容で、すがや先生は「勉強も運動もできなくて、ゲームだけはできる『ゲームセンターあらし』のような少年でもプログラミングができるという本に仕立てた」という。

マンガ家のすがやみつる先生
マンガ家としての活動に加え、モータースポーツへの貢献でも知られる。50歳を過ぎてから学問を志して早稲田大学で学び、2011年大学院人間科学研究科修士課程を修了。2012年から2021年まで京都精華大学の非常勤講師、教授として後進を指導した。(撮影:加藤康)

 『ゲームセンターあらしと学ぶ プログラミング入門 まんが版こんにちはPython』は、そんなすがや先生にとっておよそ40年ぶりとなるプログラミング入門書だ。パソコン通信の後はインターネットにハマったすがや先生。Webサイトの動的コンテンツ作りにはPerl、50歳を過ぎてから入学した早稲田大学人間科学部eスクールではJavaなどを使ってきた本格派だ。その後、早稲田大学大学院の在学中にPythonに出合い、当時Pythonで作成した統計計算プログラム「こんにちは統計学」(https://stats.m-sugaya.jp/)は、現在も学生に人気のコンテンツになっている。

 2021年10月11日からオンラインで開催される「日経クロステック EXPO 2021」では、Voicyの人気コンテンツ「日経の本ラジオ」(https://voicy.jp/channel/1493)とコラボ。本の執筆の経緯やプログラミングを学び続ける魅力などを、すがや先生に語っていただく。石ノ森章太郎先生との思い出話も飛び出すかもしれない。

【日経の本ラジオ連動】生涯マンガ家&プログラマ、すがやみつるはなぜ描き続けるのか
2021/10/13(水) 17:30 ~ 18:00

 『ゲームセンターあらし』『こんにちはマイコン』などゲーム/教育マンガの先駆け、すがやみつるは現役バリバリのプログラマだ。『まんが版こんにちはPython』を描き下ろすなど、今も精力的に新作に取り組んでいる。新たに学んで、新作を描き続ける理由を、「日経の本ラジオ」尾上パーソナリティが解き明かす。