パナソニックの戦略子会社でデジタルガジェットやIoT機器を手掛けるShiftall(シフトール)。同社を率いる代表取締役CEO(最高経営責任者)の岩佐琢磨氏が、2021年10月11日からオンライン開催される「日経クロステック EXPO 2021」で講演する。

Shiftallが開発したボディートラッキング機器「HaritoraX」
両足と胸にセンサーを取り付けて五体の動きをトラックする。(出所:Shiftall)
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 もともとパナソニックで家電の商品企画に携わっていた岩佐氏は、2008年に退社してネット家電開発のCerevo(セレボ)を設立。ネット接続のデジタルカメラからHD映像のライブ配信機器、プロジェクター内蔵ホームロボット、センサー内蔵のIoTロードバイクなど10年をかけて20種類を超えるIoT商品を開発し、世界70の国と地域に届けた。

 2018年4月にCerevoを2つに分割する形でShiftallを設立。パナソニックが同社を買収するという形で古巣に出戻った。岩佐氏やスタッフの豊富な経験を生かし、パナソニック本体ではトライが難しい先端的な商品企画を素早く製品化し、市場で実験するのがShiftallの役割だ。

HaritoraXの共同開発者であるizm氏とVR空間で握手
左が岩佐氏のアバター。(出所:Shiftall)

 そんな岩佐氏が今、最も注目しているのがVR(仮想現実)である。Shiftallは2021年2月に「VRメタバース(Metaverse)」市場への参入を宣言。同時に同社得意のデジタルデバイス製品「HaritoraX」の開発を発表した。HaritoraXは自分の身体の動きを検出して、3Dモデル(アバター)の動作にリアルタイムで反映する「ボディートラッキング」を実現するデバイス。センサーの構成をシンプルにして従来品から1桁安い2万7900円(税込み)と手ごろな価格にした。2021年7月から出荷を始めたが、既に9月出荷分まで売り切れの人気ぶりだ。

Shiftall代表取締役CEOの岩佐琢磨氏
(撮影:志田彩香)

 なぜ岩佐氏とShiftallがVRに注力しているのか。1つの理由はVRメタバース市場の可能性を探るためだ。メタバースとは多人数が同時に参加し、自由に行動し、交流を図ることができるオンライン上の仮想空間のこと。2021年に入り、米FacebookなどがVRメタバースへの注力を宣言するなど、世界的に盛り上がりつつある。

 日経クロステック EXPO 2021の講演では、パナソニックの戦略子会社がなぜ今VRメタバースに注目するのか、岩佐氏が考えるVRメタバースの可能性や今後の展開予測、未来への期待値などが語られるだろう。講演内では岩佐氏自らがVR空間を訪れ、そこでHaritoraXの共同開発者にインタビューする企画も用意されているという。

「SNSの次に来るのはVRメタバース」ShiftallがVRに注力する理由
2021/10/14(木) 17:30 ~ 18:00

 自らもVR世界にはまっているShiftall代表取締役の岩佐琢磨氏が、次なるトレンドとしてVRメタバースを挙げ、その片鱗を見せつつあるVR SNSの魅力と、そこに’住む’人たちの実態を解説する。講演内ではアバターの姿になって、製品を共同開発したizm氏にVR空間から中継インタビューも行う。