DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む企業ではクラウド活用の推進がしばしば大きな課題となる。DXの旗を振る経営層に尻をたたかれて、いざクラウド活用に取りかかろうとすると、様々な「障害」に行く手を阻まれる。「クラウドに詳しい人材がいない」「組織が縦割りで、迅速かつ柔軟に動けない」「最終的なゴールや成果が分からない」……。

 

 そんな悩める現場に向け、社内のクラウド推進を担う大手企業の現場担当者がその経験や処方箋を語り合うパネルディスカッションが2021年10月11日から開催するオンラインイベント「日経クロステック EXPO 2021」で実施される。

モデレーターを務める酒井真弓さん
DXの現場に詳しいテクニカルライターで11月11日発売予定の書籍『DXを成功に導くクラウド活用推進ガイド CCoEベストプラクティス』の著者の1人でもある。Japan Google Cloud Usergroup for Enterprise Ambassador。著書に『ルポ日本のDX最前線』(集英社インターナショナル)がある。(写真:本人提供)

 パネルに集うのは大日本印刷、JALインフォテック、ビジョナルで、クラウド活用推進組織「CCoE(クラウド・センター・オブ・エクセレンス)」を推進する担当者たち。CCoEはDX推進を阻む「障害」を乗り越えるべく、大手企業などで最近、立ち上げが始まっている推進組織だ。全社的なクラウド活用を適切に進めるための「クラウド関連技術の知識」「ビジネス面での知見」を有し、そして何より「強いリーダーシップ」が持つメンバーが、自社のクラウド活用を強力に推進する。

2018年に設置されたCCoEを率いてきた大日本印刷の和田剛氏
「全社員をDX人材に」という会社の要望に応えるべく奮闘中。自分自身をCCoEにぴったりの人材だと考えている。同社情報イノベーション事業部ICTセンター システムプラットフォーム開発本部DX基盤開発部部長。(写真:本人提供)
2019年からCCoE活動を推進してきたJALインフォテックの秋葉一巳氏
CCoE活動で得られる知見やコラボレーションを楽しんでいるという。同社システム基盤サービス事業本部 システム基盤事業部 ハイブリッドクラウド基盤部 ハイブリッドクラウド運営グループ長 兼 CCoE。(写真:本人提供)
「企業としてのクラウドネイティブ化」を目指すビジョナルの粟田啓介氏
元々は DBRE(データベース信頼性エンジニアリング) を推進しているエンジニア。CCoE マネージャーとして自問自答の日々を送っているという。同社グループIT室 クラウドインフラグループ CCoE マネージャー。(写真:本人提供)

 CCoEをいち早く立ち上げた各社の担当者が集い、CCoE立ち上げ時の苦労話から、組織の壁を越える運営方法、人材育成、ゴール設定まで、自らの体験に基づいて語り合う。成功するCCoEのあり方を共有する。具体的には以下の項目について赤裸々に語られる予定だ。

  • どんな人がCCoEに向くのか?
  • スモールスタートでOK!
  • 経営層を味方につけるには!
  • 現場部門やセキュリティー部門との付き合い方
  • 悩ましいゴール設定

 モデレーターは、DXの現場に詳しいテクニカルライターでJapan Google Cloud Usergroup for Enterprise Ambassadorの酒井真弓さん。現在、企業のDXとクラウド推進に向けたベストの解決策をまとめる書籍『DXを成功に導くクラウド活用推進ガイド CCoEベストプラクティス』(日経BPから2021年11月11日発売予定)を著者の1人として執筆中だ。

『DXを成功に導くクラウド活用推進ガイド CCoEベストプラクティス』(2021年11月11日発売予定、日経BP)
本セッションのモデレーターである酒井真弓さんが執筆陣に加わり、DXを成功させるためのクラウド活用推進の具体的な方法と先駆者の実践事例をまとめている。(書影:日経BP)

 CCoEの先駆者である3人の担当者から、このセッションでしか聞けない生々しい話や、目からうろこの乗り越え方を酒井さんが引き出してくれるはずだ。

【パネルディスカッション】DXを成功に導くクラウド活用推進組織「CCoE」―成功の秘訣―
2021/10/12 (火) 17:30 ~ 18:10
大日本印刷 情報イノベーション事業部ICTセンター  和田 剛 氏
JALインフォテック システム基盤サービス事業本部  秋葉 一巳 氏
ビジョナル グループIT室 クラウドインフラグループ 粟田 啓介 氏
<モデレーター> 酒井 真弓 氏

 クラウド活用を推進する組織CCoE(クラウドセンターオブエクセレンス)の重要性が叫ばれて久しい。だが、いざCCoEに取り組んでみると数々の課題(組織形成、部門間調整、成果測定など)に突き当たる。本セッションではGoogle Cloud User Group for Enterprise(Jagu'e'r)CCoE研究分科会のメンバー企業の取り組みを紹介、これらの課題を克服するヒントを提示する。