Amazon EC2/Amazon S3に移行してTCOを大幅に削減する

 例えば、大阪府高石市に本社を置く高砂金属工業株式会社は、CAD/CAMを含む既存システムのほぼすべてをAWSに移行することによって、TCOと運用管理負荷の両方を削減することに成功した。

 鋼材の切断・加工と販売に携わる同社は、従業員約80名の典型的な中堅中小企業。CAD/CAMのほか、生産管理システム、販売管理システム、建材管理システム、BIツールなどを10台のサーバーで運用していた。しかし、専任のIT管理者は1名のみ。各業務システムの運用・保守に加えて、約100台のPCの管理、ネットワーク基盤の構築と運用、工作機械のメンテナンスなどもその人が兼務していたので、まさに過負荷の状態にあったという。

 そこで、高砂金属工業は社内のオンプレミスシステムをAWSに移行することを決断。ほぼすべての業務システムをAmazon EC2に載せ替えた。最終的なシステム構成は、Amazon EC2上の4台の仮想サーバーで6システムを稼働させるというもの。ファイルサーバー用のバックアップストレージとしてAmazon S3も利用している。

 このようなクラウド移行を実施した結果、高砂金属工業はTCOを大幅に削減することができた。「クラウドは人的リソースが限られた中堅中小企業こそがいち早く導入して、その恩恵を受けるべきだとだと考えています。移行プロジェクトではやりたいことができるかどうか自由に何度も試すことができました。」とクラウドの柔軟性を評価。結果的に、拠点間で業務を代替する災害対策/ビジネス継続(BC/DR)の体制も整備することができたという。

土佐ガスグループが活用するAWSのシステム構成図
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