実践の第一段階は取組状況の評価から

 全体計画が策定された後は実践編になる。それをサポートするのがMAPである。AWS Migration Acceleration Program (MAP) は、移行の工程に取り組む企業が、既存のワークロードをアマゾン ウェブ サービスに移行することで、ビジネス上のさまざまなメリットを得られるよう作成されたものだ。そこには移行のための方法論だけではなく、移行シナリオを自動化したり迅速化するためのツールセットも含まれている。

 「MAPもCAFと同様に、評価、計画、移行というプロセスを辿りますが、より実践的な要素が述べられています」と瀧澤氏。評価では、クラウド推進や移行に向けた計画が作られ、移行計画立案では、クラウドを利活用するための「しかけ」と、クラウドを定着させるための「しくみ」が提供される。最後の移行作業のステップでは、クラウドの継続的な利用のための追加的な支援が提供される。

 この評価段階で実施されるのが、Migration Readiness Assessment、MRAだ。MRAとはクラウドへの準備の度合いを、ブランディング、運用モデル、セキュリティ、移行計画など8つの角度から評価し、装備済みのクラウドに強い機能は何か、さらなる開発を要するのは何かを特定していく。

 この評価の段階で、既存のシステムの整理と棚卸しを行い、どのような形でクラウドに移行するべきかを分類する。それが『7つのR』を想定した移行方法の選定だ。この7つのRの中からそれぞれに最適な方法を選択する。その後は移行ツールで移行し、運用と最適化を図ることになる。

アプリケーションの7つの移行パターン「7つのR」
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