業務でたくさんある課題をAIで解決

 「AMATERAS RAYは、非常に使いやすくAIに対するイメージを大きく変える可能性を持ったアプリケーションです」と高橋氏は笑顔で話す。例えば、米ドルと日本円の為替レートを予測するAIを構築するケースをみてみよう。まずは、ドルと円の実際の過去の為替レートの日ごとの変動データをExcelシートに時系列で並べて用意する。さらに、ドル以外の他の通貨の為替レートの情報や、日経平均やダウ平均などの市況データなど為替に影響を与えそうなデータも合わせて用意するとより精度を高められる可能性が高くなる。それをAMATERAS RAYにアップロードする。そうしてデータの準備が整ったら、AMATERAS RAYが備える 10種類を超えるAIアルゴリズムを動かし、その中で、実際の為替変動の値と比べ、最も誤差の小さい予測を行ったアルゴリズムを見つけ出す。ここまでできれば、あとは、未知のデータ、すなわち今日のドル円レートを入力することで、明日以降の未来のドル円レートを予測してくれる。

必要な予測値に関係しそうなデータを集めて読み込ませる
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 高橋氏は、「AMATERAS RAYを使うと、どのような会社にもある業務の課題を、現場の知見を含める形でAIを構築して解決することができます。どんなデータが、求める結果に影響を強く及ぼしているかは、現場の業務の知見があることで見つけやすくなります。だからこそ、現場の人が簡単に扱えて、精度の高いAIモデルを選ぶことのできるAMATERAS RAYは役に立つのです」と説明する。「業務×AI」の光を広くあまねく注ぎ込むから、日本神話の天照大御神の名前としていることも納得する。

 ただ、簡単とはいっても、実際にはAIに予測や分析させるためのデータを作ることはそれなりの手間がかかる作業だ。データ活用に慣れていない企業では、Excelに入力するデータに抜けがあったり、「気温と売上の関係」といった簡単なものしか得られなかったりするケースも少なくない。AMATERAS RAYでは、データ欠損補完やスケーリングを自動で行う前処理を自動で行う機能や、既存のデータから時系列予測モデルを作成する際に自動で特徴量を作成する機能を備えているので、少ないデータや不完全なデータからでも、AIが適切な学習をできるようになっている。