新型コロナウイルスはサプライチェーンに代表される企業活動プロセスの断絶、顧客接点での活動の停滞など、企業に対して様々な影響をもたらした。しかし、以前からデジタル環境の整備やデータ活用に積極的に取り組んできた企業は、ダメージを最小限にとどめることができたはずだ。日本企業にとってデータ活用は大きな課題であり、ビジネスの競争力を高めるためのカギを握っている。NTTデータは長年の経験と技術を活かし、「デジタルサクセス(TM)(デジタルによる真のビジネス価値創出)」を目指す企業を強力にサポートしている。

 新型コロナウイルスはビジネスの多方面に影響を与えた。データやデジタル活用の面でも、様々な課題が浮き彫りになった。

 例えば、サプライチェーンである。1次サプライヤーの生産動向までは把握できていても、その先の2次、3次サプライヤーの状況は見えない。そのために生産計画づくりに苦労したという企業は多いのではないだろうか。非常時ゆえにやむを得ない面もあるが、サプライチェーンのブラックボックス化が、供給不足による生産停止につながったケースも少なくないはずだ。

 顧客接点での課題が鮮明になった企業もあるだろう。多くの企業がいま、非接触型の営業・マーケティングの取り組みを強化している。こうした変化にすぐに対応できた企業もあれば、そうでない企業もある。例えば、以前からWebサイトのUI(ユーザーインターフェイス)/UX(ユーザーエクスペリエンス)を整備し、データを活用して顧客接点を充実させていた企業は競争優位に立つことができたに違いない。

 新型コロナを機に、データ活用やDX(デジタルトランスフォーメーション)のプロジェクトの優先度を高めた企業も多いのではないだろうか。DXによる新ビジネスの創造、UI/UXの高度化、業務の効率化などの取り組みは、ほとんどの場合、データ活用とセットで行われる。データをいかに扱い活用するか、その巧拙が競争力を大きく左右する時代である。

 ただ、データの重要性は理解していても、「課題が多く、どこから手をつければいいのか分からない」という企業も多いのではないか。例えば、組織づくりや専門的なトレーニング、ビジネスへの適用、テクノロジーへの目利き力などの不安材料を抱えて、データ活用の本格化に踏み切れないという企業もあるかもしれない。

 こうした課題をクリアし、データ活用をビジネスの成果につなげるためには、どのようなアプローチが考えられるだろうか。NTTデータの谷中一勝氏は、この問いへの答えを語る。

株式会社NTTデータ ビジネスソリューション事業本部 AI&IoT事業部長 谷中 一勝 氏
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