動的・横断的・協働的の視点でオペレーションDXを推進

 課題解決のために多くの製造業でAIやIoTの実業務適用が浸透しつつあるが、本格的なオペレーションのデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けては、その本質をさらに掘り下げていく必要がある。

 「データに基づいて『動的』に変化し、組織を『横断的』につなぎ、場所に依存しない『協働的』なインテリジェントワークフローへ進化させていくという3つの業務設計視点を持つことが重要です」と山岡氏は説く。

 ここでいう「動的」とは、データから獲得した新たな洞察に応じて、ルールやプロセスがスピーディーかつ自動的に変更していくことを指す。

 さらに「横断的」とは、外部を含めた組織がエンドツーエンドでつながり、人の介在を極小化した状態で最適なオペレーションを実行するもの。

 「協働的」とは、社内外のデータを活用した知見により人間とAIが価値を創出するワークフローである。

オペレーションのデジタル変革を進めるには「動的」「横断的」「協働的」の3つの業務設計視点が大切になる
オペレーションのデジタル変革を進めるには「動的」「横断的」「協働的」の3つの業務設計視点が大切になる
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 「これらを徹底して追求していくことで、製造業は激しい外部環境変化およびそのリスクに対応するとともに、最高の顧客体験や究極の生産性を実現することができます」と山岡氏は強調する。

 こうした製造業のデジタル変革を具現化するソフトウエア基盤として、IBMでは製造現場からのデータ取得ならびに即時処理を担う「現場エッジ」、業務横断でデータを活用する「実行管理」、データの可視化や動的ルール更新を支える「アナリティクス」の各レイヤーにまたがる業種・業態別の製造ソリューションを提供するほか、それらと連携するAI開発・管理・運用のための共通プラットフォームを用意している。