PaaS、IaaS、オンプレミス継続で利用特典やオプションを提供

 メリットの2つ目は、Azure Reserved VM Instances(RI)/Reserved Capacity(RC)だ。RI/RCを利用し、事前に仮想マシンまたはAzure SQL Databaseの使用期間分(1年または3年)の料金の先払いで、大幅なコスト削減が実現される。RIでの予約では従量課金モデルに比べ、最大で72%、RIとAHBの組み合わせで、最大80%の削減が可能だ。RCでの予約ではライセンス込みの価格と比べて、最大33%、AHBとの組み合わせで、最大80%のコスト削減が可能になる。RIは3ステップで簡単に購入でき、事前一括払い制により、正確に予算を予測することができる。

 マイクロソフトはサーバー製品についてリリースから10年間のサポートライフサイクルを提供している。「SQL Server 2008/2008 R2」は2019年7月9日、「Windows Server 2008/2008 R2」は2020年1月14日に延長サポートが終了。それに伴い、セキュリティ更新プログラムも終了しており、セキュリティリスクの高まりを考慮すると、早めの移行の検討が望ましい。

 とはいえ、簡単に移行できない場合も多い。そこでメリットの3つ目として、移行完了の猶予期間について、セキュリティ更新プログラムを3年間延長して提供する。Azure VMユーザー企業は無償、SAまたはサブスクリプションライセンス利用の場合は最新バージョンの75%の料金で1年ごとに購入できる。

 このように、Azureへの移行はベストの選択はPaaS利用、IaaS利用はSQL Server最新バージョンへのアップグレード、SQL Server 2008の継続利用になる(図2)。一方、オンプレミス環境の継続の場合はベストな選択が最新バージョンへのアップグレード、SQL Server 2008継続利用では延長セキュリティ更新プログラムが有料となる。

図2 自社にとってどの選択がベストなのか慎重に見極める必要がある
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