要望に対応したデータモダナイゼーションの4つの戦略

 データベースのモダナイゼーション戦略は、現在の環境とユーザーの要望によって、次の4つに分けることができる(図3)。

図3 現在の状況と要望からベストな解決策はある程度絞り込める
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 1つ目はSQL ServerやOracleなどのRDBMSのオンプレミス環境で、既存環境はそのままで、新しい環境に移行するものだ。携帯電話の大手企業ではOracleで運用していた課金・決済システムのトラヒック・データウェアハウスをSQL Server 2014で再構築した。その結果、ソフトウエア保守費用は75%、メンテナンスコストは20%削減した。

 2つ目はAzure上でのマネージドサービス(PaaS)であるSQL DBへ移行だ。通信教育の大手企業では、データ量4TB/200億レコードのチャレンジタッチを運営している。Oracleからの移行ではSQL Server Migration Assistant(SSMA)を活用、98%のSQLを自動変換、移植作業は1カ月で完了。35台のオンプレサーバーをAzure側9台に置き換えた結果、ランニングコストは7分の1になった。

 3つ目がオンプレミスのMySQL/PostgreSQLのPaaSへの移行だ。食品宅配の大手企業ではAzure Kubernetes Serviceへの移行で、会員増加時はクラウド上のPodを増やすだけで対応可能になり、バッチ処理は10分で完了、各機能を1日に何度もビルド&リリースできるようになった。

 4つ目が既存システムのモダナイゼーションである。富士フイルムではAzureのPaaSを最大限に活用することで、サービスの安定性と拡張性、利便性を飛躍的に向上させた。

 クラウド導入によるビジネス変革には様々な動機があり、移行とイノベーションの2つに大別できる。それを明確にした上で、「Microsoft Cloud Adoption Framework for Azure」を活用して、ビジネス目標を達成することが重要だ。

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