低コストでエンタープライズレベルの事業継続を実現

 今回紹介するのは、上述の1)遠隔サイトにデータを保存したい、2)災害時に遠隔サイトで業務を再開したいという2つのニーズに対応するソリューションだ。

 核となるのはコストを抑えた遠隔バックアップ、遠隔レプリケーションを実現する2つのハードウエアソリューションである。2020年7月には前者にあたるバックアップストレージ「iStorage HSシリーズ」の新サービス、後者にあたるSANストレージ「iStorage Mシリーズ」の新機能を発表した。

iStorage HSシリーズのクラウド遠隔バックアップサービスは、AWSへのデータ保存を低コストから開始できる。iStorage Mシリーズによって遠隔レプリケーションを実施すれば、トラブル時に遠隔サイトでの迅速な業務復旧・再開が可能になる。
iStorage HSシリーズのクラウド遠隔バックアップサービスは、AWSへのデータ保存を低コストから開始できる。iStorage Mシリーズによって遠隔レプリケーションを実施すれば、トラブル時に遠隔サイトでの迅速な業務復旧・再開が可能になる。
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 1つ目はiStorage HSシリーズの新サービスである「クラウド遠隔バックアップサービス」だ。これはメインサイトのバックアップデータをパブリッククラウドのAWS(Amazon Web Services)へと自動転送し、保管するサブスクリプション型のサービスである。クラウドの利点を活かし、1TBとミニマムな容量から開始することができ、初期費用10万円、月額3万7000円〜という魅力的な価格で提供される。

 iStorage HSシリーズの独自レプリケーション機能により、メインサイトとクラウド間の 通信経路の高いセキュリティを担保し、さらには重複排除・圧縮機能により回線コストの低減も実現している。

 またiStorage HSシリーズは、テープバックアップ並みの経済性と優れたバックアップ性能を両立しているため、COVID-19を契機にデータバックアップ運用の自動化に取り組みたい企業にも最適なバックアップストレージと言える。

 2つ目のiStorage Mシリーズには事業継続対策として、RDR/DR(RemoteDataReplication/Disaster Recovery)と呼ばれる機能がある。メインサイトと遠隔サイト間を自動でレプリケーション運用することが可能な機能で、システムの目標復旧時点(RPO)や転送距離などの要件に応じて、同期、非同期、セミ同期など各種の運用モードを選択することが可能だ。

 今回新たに加わった非同期順序保証転送は、遠隔サイトでのデータ整合性を担保するために更新履歴をバックグラウンド転送している。これにより、比較的低コストな10Mbps~100Mbpsの低速回線やベストエフォートの公衆回線を利用した場合でも、データロストを抑制し、遠隔サイトでの数十分~数時間程度の短いRPOでの業務復旧を可能とする。

 さらに、従来はミッドレンジ以上のモデルのみでサポートしていたRDR/DRをローエンドモデルの「iStorage M320」でサポートすることにより新規導入の障壁となっていた導入コストを大幅に削減することに成功している。

 ここで紹介した2つのソリューションの選択のポイントを下記表にまとめた。

ソリューションの選択のポイント
ソリューションの選択のポイント
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 最後に、NECではさまざまなニーズに応じた事業継続・災害対策を多くのお客様に導入した実績とノウハウがあります。

 機器導入から保守サポートまで一気通貫でご提供させていただきますので、事業継続・災害対策をご検討の際は是非弊社へお声掛けください。

※AWS(Amazon Web Services)は、米国その他の諸国における、Amazon.com,Inc.またはその関連会社の商標です。

日本電気株式会社 プラットフォームソリューション事業部
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