Standard以上のエディションで2種類の障害対策を用意するVMware

 物理環境、仮想環境を問わず、ITインフラにとって高可用性を実現することはいつの時代も重要な課題となっている。ヴイエムウェア パートナーSE本部 パートナー第二SE部 リード ソリューション エンジニアの北村晃氏は、「VMwareが備える障害対策に加えて、アプリケーションの可用性を高める製品を組み合わせると、基盤からアプリまで可用性を担保したいという要望に応えられるでしょう」と提言する。サイオステクノロジーで第1事業部 BC事業企画部 グループマネージャーを務める國政充典氏と、ヴイエムウェアの北村氏との対談から、仮想環境に可用性を求める際の最善策が見えてきた。

サイオステクノロジー 國政氏:サイオステクノロジーは可用性を担保する製品を提供しており、物理サーバーと共有ストレージの構成の時代から、Active/StandbyのHAクラスター構成による事業継続のパターンを提供しています。仮想環境の利用が当たり前になってきた昨今では、物理環境から仮想環境に移行する際の可用性についての相談が増えてきています。

ヴイエムウェア 北村氏:ヴイエムウェアは、その仮想環境に向けた製品を提供している企業です。x86サーバー(インテルアーキテクチャを採用したサーバー)の仮想化製品から提供を始め、コンピューティングの仮想化やクラウドの仮想化、さらにストレージ、ネットワーク、セキュリティ、デジタルワークスペース、エンドユーザーコンピューティング(EUC)など多岐にわたる分野でソフトウエアやサービスを提供しています。

サイオステクノロジー 第1事業部 BC事業企画部 グループマネージャーの國政充典氏(左)、ヴイエムウェア パートナーSE本部 パートナー第二SE部 リード ソリューション エンジニアの北村晃氏

國政氏:仮想環境でも従来と同様の可用性を担保したいと考えるユーザーは多くいらっしゃいます。VMwareが提供するサーバー仮想化プラットフォームのVMware vSphere(以下、vSphere)では、どのような障害対策が提供されていますか。

北村氏:vSphereでは、2つの障害対策を用意しています。VMware vSphere High Availability(以下、vSphere HA)と、VMware vSphere Fault Tolerance(以下、vSphere FT)の2種類で、いずれもvSphereのStandardエディション以上で利用できるものです。2種類の違いを説明しましょう。

 vSphere HAは、物理ホストに障害が起きたり、仮想マシンの死活監視が途絶えたりしたときに、仮想マシンのリセットや、仮想マシンを他のホストで再起動することにより復旧を試みる機能です。一方、vSphere FTは稼働状態にあるプライマリ仮想マシンと、その複製となるセカンダリ仮想マシンの 2台の仮想マシンで構成され、それらの仮想マシンの状態を監視し、物理ホストの障害時に仮想マシン内の処理を継続できるようにします。vSphere HAとvSphere FTの違いを一言で示すとしたら、vSphere HAは障害時に復旧するまでどうしてもダウンタイムが生じてしまいますが、vSphere FTではダウンタイムがほぼゼロにできるということです。

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