今必要とされる新しいシステム構築アプローチとは

 世界中の企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組むようになった現在、新たなアプリケーションを開発する際のアジリティ(俊敏性)は、最も重要な他社差別化要因の1つになった。

 どんなに革新的な製品・サービスを考案しても、競合に出遅れてしまえばビジネスチャンスは縮小する。即座に意思決定し、短期間でより優れた製品・サービスを開発・提供できなければ、競争優位性を失うことになるだろう。

 しかし、SaaS/PaaSをはじめとしたクラウドに加え、AIやIoT、モバイルなどの各種テクノロジーが急速に進化している今日では、アジリティ(俊敏性)の実現は非常に難しい。社内の情報システム部門や開発チームは、増え続けるシステムを運用しながら新たなシステムやサービスを立ち上げている。そのたびにゼロベースの開発をしていては、市場が求めるスピードに応えられないからだ。ITに対する要求と現実のデリバリー能力とのギャップは広がるばかりだ。

 そこで今重要となるのは、これまでとはまったく異なる視点でシステムを考えることである。必要な「機能」や「データ」を、モノリシック(一枚板)なシステムに組み上げるのではなく、必要な機能を自由に組み合わせたり、部分的な改修・強化が容易な状態にしておく。そうすることで、既存システムが備える各機能はもちろん、オンプレミス/クラウドを問わず、様々な環境にある新しい機能やデータソースを柔軟に接続して活用や再利用ができるようになる。結果、サービス開発の自由度とアジリティを大きく高められるのだ。

 これを実現する方法として注目されているのが、「API主導の接続性(API-led Connectivity)によるインテグレーション」というアプローチである。その概要とメリットについて、次ページ以降で見ていこう。

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