リプレースに踏み出せない、中小企業ならではの理由とは

 「クラウドファースト」が企業のIT戦略として定着した現在も、中小企業やSOHOでは、何らかの形でサーバーをオンプレミス(自社保有)で利用している企業が多い。

 ファイルサーバーやメール、会計ソフト、セキュリティ監視ソフトなどを利用するためのアプリケーションサーバーはその代表例だ。プリントサーバー、ホームページやメールアカウントなどを管理するためのWebサーバーを構築しているケースもあるだろう。使用期間も総じて長い。サーバーのメーカー保守期間は5年程度だが、10年、あるいはそれ以上使っているケースも少なくない。

 なぜそうした状況が生まれているのか。それは中小企業にとって、サーバーをクラウド化したり、リプレースしたりするリスクが大企業・中堅企業以上に大きいからだ。

 例えばある多品種小ロットで、勝負している製造業の会社が、工作機械や部品の設計をワークステーションで行い、ファイルサーバーで3D-CADの図面を管理しているとしよう。もし、こうしたシステムをクラウドに移行した後、ネットワークのトラブルや遅延が発生すれば、それだけで会社全体の生産性が大きく下がってしまう。大容量の図面をクラウド上で出し入れすれば、想定以上のコストもかかる。また、その図面データは企業にとって「財産」そのもの。いくらクラウドのほうが安全だといわれても、手元で管理したいと思うのは当然のことだろう。

 サーバーのリプレースも敷居が高い。クライアントの入れ替えと比べ、サーバーの移行は手間も時間もかかる。実際、一口に「サーバー移行」といっても、ファイルサーバーとアプリケーションサーバーでは準備すべきことや移行手順は大きく異なる。

 特にアプリケーションサーバーなら、稼働させている各アプリケーションに関して、移行先OSでのサポートバージョン、ハードウエア要件の確認、仕様確認および修正作業(自社開発したアプリケーションの場合)など、互換性を担保するためにも相当な時間を要することになる。

 これを一人情シスや兼任情シスが当たり前の中小企業が行うのは容易ではない。その結果、オンプレミスのサーバーを10年以上利用することになるわけだ。

 とはいえ、老朽化したサーバーを使い続けるのは、2つの大きなリスクが介在する。

 1つ目はサーバーの長期稼働での最大の問題である、最新のテクノロジーを享受できないことだ。サーバーを戦う戦略ドライバーとは考えず、単なる道具としてしか見ていないケースになると、従来のコスト性能比のままでは生産性が向上せず、コスト削減できずに、競合に勝てない。

 2つ目は故障の頻発などによりセキュリティリスクを高め、最悪の場合、システムやデータを復旧できない可能性も増大する。

 そこで、中小企業が安全・安心にサーバーをリプレースする手立てを紹介したい。


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