金融業界の高度なセキュリティ要件をどう満たすか
デジタル技術の活用によるサービス革新、イノベーション創出が加速している金融業界。各社の取り組みを支える原動力となっているのが、日進月歩で進化するパブリッククラウドサービスだ。多様なサービスが世の中に登場しているが、それらはいずれも機能やサービスを日々拡充しており、ユーザー企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを強力に支援している。
一方、クラウド活用で重要なポイントとなるのが「セキュリティ対策」だ。
特に金融業界各社のシステムは、顧客の資産や健康にかかわる情報など、機密性の高い情報を多数扱うため、一般的な企業システムよりも高レベルのセキュリティが要求される。ビジネスの俊敏性・柔軟性を獲得する上でクラウド移行はもはや不可避だが、それにはこの高い安全性をどう担保するかが、焦点になるのである。
この点をクリアし、クラウド上で新たなサービスを立ち上げた企業の1社が、北陸3県を中心に事業を展開する北國銀行だ。
マイナス金利の導入などで、地方銀行を取り巻く状況は厳しさを増している。そんな中、北國銀行は、「次世代地域商業銀行」を目指し、組織や文化、ITシステムの在り方に至るまで、様々な角度から変革に取り組んできた。2019年9月には、チャネル多様化の一環として、かねて開発に取り組んできた新インターネットバンキングサービス「北國クラウドバンキング」を開始した。
そのためにクラウド上に配備したシステムの概要と、それを守るセキュリティ対策とはどのようなものなのか。次ページ以降で紹介する。