技術とコストのハードルが高い映像解析

 労働力不足などの社会課題の解決、そして、企業が取り組むDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現に向けて、AIに大きな期待が寄せられている。中でも製造や流通、医療分野などで期待が高まっているのが、ディープラーニング(深層学習)を使った映像解析技術である。

 主に防犯目的で街頭や店頭、オフィス、工場には広くIPカメラが設置されている。その映像データを有効活用するのである。

 例えば、店内の人流映像を解析すれば、混雑緩和や販売促進に向けた動線の確保やレイアウトの最適化に役立つ。工場では生産ラインの機器や人の作業チェックに映像解析を活用する取り組みも始まっている。機器の異常や効率を下げる作業手順などを早期に発見・警告することで、歩留まりと稼働率の向上につながる。

 しかし、課題もある。最大の課題が技術とコストである。映像解析にチャレンジしたいと考えても、それを解析するためのシステムを構築するのは、技術的にもコスト的にもハードルが高いのだ。特に人材やIT予算が限られる中堅・中小企業にとっては、簡単に手が出せるものではない。

 この状況に風穴を開けるべく立ち上がったのがNTT東日本だ。独自の「映像AI解析プラットフォーム」を構築し、2021年度に商用サービスを開始予定。このサービスを利用すれば、企業は自前でシステムを構築せずとも映像解析を行えるという。

 以下では、映像解析ビジネスの可能性とNTT東日本が開発したサービスの概要、それを支える技術を紹介する。

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