海外展開する企業が直面する課題とは
今日まで、多くの日本企業は海外進出を進めてきた。だが、その事業内容は昨今、大きく変わってきているという。これまでは低コストの製造拠点としての役割だったが、近年では自社製品を販売するマーケット。つまり、販売拠点としての役割が重視されている。
また、進出の形態も、最初から海外に自社拠点を設立するのではなく、まず現地のマーケティングや販売を担うパートナー企業と協業して、事業を開始する。そして事業が軌道に乗った段階で、自社の拠点を設立して本格進出するという2段階のステップが、成功する王道のパターンとなっている。
つまり、企業が海外ビジネスを成功させるためには、進出先の拠点の状況を正確かつ素早く確認する仕組みを持つことが不可欠である。そして、得られた情報を即座に分析し、意思決定に生かしていく「データ主導経営」を採用する必要がある。
しかし、データは保持していながら業績向上に結びついていない企業が多く存在する。
その理由は、「データが会社の業務の中心として利用できていない」からだと語るのは、日本オラクルの海老原善健氏だ。海老原氏は長年にわたり各社でERPの研修講師を務め、現在はOracle NetSuiteの事業統括とマーケティング部門エバンジェリストとして活動し、企業にデータ主導経営を指南しているプロフェッショナルである。

「多くの企業がデータの『見える化』には取り組んでおり、見える状態にはなっていると思います。しかし、見えるだけではデータを分析し、活用することができません。見える化から一歩進んで、データを業務の中でどう見せていくか、つまり『見せる化』が不可欠です」
「見える化」ではなく「見せる化」が必要だと語る海老原氏。それでは、「データ主導経営」を実現するためには具体的に何をすれば良いのか? その秘訣を次のページから紹介していく。