銀行バックオフィスのDXを阻むExcelの壁
FinTech(フィンテック)に代表されるデジタル化が進む金融業界。今や一般ユーザーはモバイルアプリでの取引が当たり前になり、銀行窓口に並ぶ機会は激減した。このようにフロントエンドの利便性が高まる一方で、バックオフィスにおける銀行業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)は遅れを取っている。
預金、融資、為替を柱とする銀行業務は多岐にわたる書類申請や、何重もの目視確認を義務付けた煩雑な処理が多く、アナログからデジタルへの転換が難しいとされる。無論、すべてが紙ベースで実行されるわけではない。ほかの業界同様、古くからデータの集計・報告にはExcelが採用されてきた。
しかし現在、Excelの運用がDXの阻害要因として立ちはだかる。ローカルでのデータ取り扱いを前提としているだけに、一括集約時にはデータの転記が必須となる。ただでさえ業務に忙殺される銀行員にとって、まさに苦行に等しい単純作業だ。ムダな作業負荷となるばかりか、ヒューマンエラーによる転記ミスを招くなど負の側面もある。
こうした問題に悩まされていた武蔵野銀行では、業務効率化を可能にするBIツールを導入。作業工程の大幅な圧縮に成功したという。いかにして武蔵野銀行は「Excelの限界からの脱却」を図ったのか。その過程を次ページから紹介する。

(右)武蔵野銀行 融資部 融資企画グループ グループ長 野村 直孝 氏(左)武蔵野銀行 融資部 融資企画グループ 馬場 広大 氏