企業ビジネスを支えるIT基盤が備えるべき特性とは

 テクノロジーは日進月歩で進化している。ビジネスを加速する上では、それらをタイムリーに取り入れながら、先進的なデジタル活用やDXに寄与する環境を整えることが重要といえるだろう。

 押さえるべきポイントは大きく2点ある。1つ目は「変化への対応力」だ。例えばアプリケーションは、オンプレミス、パブリッククラウドやプライベートクラウドなどから最適な環境を選べるようになっている。一方、増え続けるデータはそう簡単には動かせない。一度構築した環境を別の環境へ移行するには、多くの準備や手間、時間が必要であり、それを嫌って「なるべく動かさない」ことを選択してきた企業が少なくないはずだ。これからの時代、ビジネスのアジリティを高めるためには、アプリもデータも柔軟に変化に追従し、素早く移行できる仕組みが求められている。

 2つ目は「冗長性」である。ビジネス継続性を高めるため、高度なDR(Disaster Recovery)の仕組みが不可欠であることはもはや言うまでもないだろう。重要なのは、そのDRの仕組みが維持可能なものになっているかどうかということだ。

 例えば、正と副の環境をともにオンプレミスの自社データセンターで運用している場合、そこには当然、多くの運用工数が必要になる。インフラやライセンスの更新にかかるコストも無視できないだろう。これからは、クラウドを含めたより広範な選択肢から、DRの仕組みを検討するべきなのである。

 環境変化に合わせて柔軟に移行でき、省コストなDRの仕組みも実現できる――。これらのポイントを満たす環境はどうすれば実現できるのか。次ページで考えてみよう。

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